大日本絵画「モデル・グラフィックス 2014年08月号」

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モデルグラフィックス今月号の特集はこれが三回目となる「ガールズ&パンツァー」、恒例となる日本戦車道連盟認定の「オフィシャルハンドブック3」です。

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今回は先行公開&正式発売を来月に控えたOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」の内容を受けたアンツィオ高校&イタリア軍の大特集。吉川和範氏による寄稿ページも大幅に揃えて、昨年のOVA発売アナウンス以来業界各所で盛り上がっていたイタリア軍推しのいわば集大成とも言える内容です。劇場であれご自宅であれ、OVA鑑賞を予定されている方々には予習として必読の副読本ともなるでしょう。


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作例ページではOVAでのアンツィオ高使用車両をフィーチャリングしてP40重戦車は以前の特集で製作されたものをリペイントとフラッグ追加。タミヤのセモベンテM40にわずかに手を加えてアンツィオ仕様と比較的素組みに近いのはこれまで2度のモデグラのガルパン特集と同様の方向性ではありますが、

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カーロ・ヴェローチェCV33に関してはブロンコのキットをベースに劇中設定に限りなく近づけていて従来とは一線を画す要素もあります。ブロンコのCV33は細かな違いで四種類のキットが発売されてはおりますが、組み立てにもそこそこ手が掛かる難物なのでキットをストレートに組み立てる向きにも何かと参考になる記事でしょう。

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戦車以外にもアンツィオ高3人組の1/35フィギュアや劇中に連絡車両として登場するAS42サハリアーナなど盛り沢山な内容で、キットリストとともに制作意欲を様々に高めてくれます。AS42のブレダ20MM機関砲は本編登場車両には付いてなかろうと思いますが、格好良いからいいじゃないか。そう、今回はガルパン特集であることは勿論ですが、同時にイタリア軍かっけえ特集でもあるのです。

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また、特集ページのそこかしこにこれまでの予告PVや先行カットでは見られなかった本邦初公開(だと思いますがイベント関連では見せてたのかな?)のスクリーンショットが多数掲載されていて、これがまた情報量多目で貴重な見どころです。アンツィオ高のモブ車両やキャラ表では伺えなかったカルパッチョさんとペパロニさんのちょっといい表情の他にも大洗関係やマジノ女学院についてのデータなど、OVA本編への期待が山盛りスペゲッティのようにモリモリ積みあがってだな。ああアンツィオ高のケータリングワゴンとかディオラマ向きですねえ実に・・・・・・

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ガルパンに特有な戦車内部の美術設定はイタリア戦車ということで貴重なものでありますし(P40の車内なんて生まれて初めて見ましたよ)、関連書籍でもこれまでよく取り上げられたイタリア軍制服についての解説はなんと今回アンチョビ役を演じる吉岡麻耶さんのコスプレで紹介ですよ(=゚ω゚)ノヤッホウ

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バンダイナムコゲームスへの訪問取材でPSVita用ゲーム「戦車道、極めます!」レポート、吉岡氏によるイタリア三軍解説など多面的にアンツィオ高とイタリア軍の魅力に迫るページ構成はページボリュームも多く取られ、特集に合わせてそろそろ発表ではないか……と思われていた「第二回MG的模型戦車道選手権」が8月末発売のモデルグラフィックス10月号にずれ込んでしまうのも仕方ないことかも知れません。考えてみたらOVA製作も佳境の時期に、スタッフ・キャストの方々に審査員お願いするのは大変でしょうしね。

ここからは私見ですが、今回特集を読み、あらためて思うにイタリア軍の兵器や装備はやっぱりカッチョイイ。WW2枢軸主要三国の中にあってはドイツ軍や日本軍ほどの人気を得てはいないのかも知れませんが、それでもなおヘタリアだの砂漠でパスタ食い(異論アリ)だのいろいろ言われながらもイタリア軍には他の枢軸国には無いひとつの素晴らしい魅力があります。大勢の方がそのことに気づいてくれれば、伊軍ファンもまた大勢増えることでしょう。

それはなにかといえば

「イタリア軍好き」を公言してもあんまり後ろめたくない。

このことに尽きるかと。「なちすだいすきでーす」とか「だいにっぽんていこくばんざーい」とか大声で言うとご家庭や仕事場あるいは学校などで私刑民主主義の洗礼に見舞われそうなものですが、平均的日本人の多くは「イタリアのファッショに興味があります」なんていっても勝手にファッションのことだと誤解してくれますようわー、おっしゃれー。

そんなわけで平穏な市民生活を送りつつ軍事趣味に拘泥するにはイタリア軍街道は歩みよい道であろうと思われる。ヤバくなったら統帥(ドゥーチェ)を逆さ吊りにすれば大抵のことは許されるでショー。

なんちて。本当は南北分断されてからのRSIとイタリア共同交戦国との事実上の内戦こそが日独とはまったく異なる第二次大戦イタリアの独特の歴史でありますので、くれぐれもイラストやフィギュアなどで軽々しくアンチョビさんを逆さ吊りにしないようお願いします。いや怒られますよマジで?やるなよ、絶対にやるなよ?

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特集内容の紹介にずいぶん使ったので後はいささか駆け足の紹介となりますが、バイクモデルはタミヤのドゥカティ1199パニガーレと同じく916のイタリアつながりです。美しいイタリアン・レッドのカウリングのみならずやはりバイク模型の醍醐味は内部フレームの魅せどころ。エアモデルはMENGの1/48Me410A-1とハセガワ最新1/72A-10Cでどちらも双発の地上攻撃機を製作しています。

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艦船ではアオシマ「蒼き鋼のアルペジオ」からイ400/402同梱セット、フジミ「ちび丸艦隊」シリーズから空母赤城。ちび丸赤城の記事はフジミの開発担当コメント付きでディフォルメモデルの遊び方、楽しみ方が様々に提案されて面白いものです。どちらも艦船模型としてはいささか変化球気味ではありますが、今月号は特集の影響で普段スケールモデル組まない方でも多く手に取るかと思われますから、むしろこのほうが狙い目な記事と言えるのかも知れませんね。

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キャラクターモデルではグフR35をグフカスタムのパーツ使用でノーマルタイプと互換化、ようやく登場PS版のウェーブ製ラビドリードック、先日キットレビューしたばかりのミスサザビーは腕の小型化が女性らしさを倍増しにしてガンダムUC最終話登場機体をモチーフにしたジェガンのスプリンター迷彩塗装方などなど。また次号と連続で「勝てるガンプラ撮影とは?」と題したガンプラビルダーズワールドカップ2014応援企画、模型の撮影法についての記事が読み応えあるものです。これまで類似の企画はいろいろありましたが、今回はアートボックスだけでなく様々な模型雑誌を撮影を手がけるインタニヤを直接取材、プロの技にどこまで近づけるかが焦点になりそうです。

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その他にもキャラもの関連では発売直前、MAXファクトリー製1/72ソルティックをより劇中設定に近づけるニューキットレビュー、アニメ二期の製作も決定した「シドニアの騎士」継衛はコトブキヤのキットをアニメ版の発売を待たずに原作版より改修作業と旬な話題が様々ですが、おじさん的にいちばんヒットしたのはついにとうとう今度こそやっとでた、モナークのノンスケールプラモデル、「怪獣ゴルゴ」の記事なのよ。MGぐらいしか載せないだろうなあこれ。

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……「岸川ラボ」のモノクロページなんですけどね。

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