大日本絵画「RGM モデル ピクトリアルブック 」

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モデルグラフィックス誌上で三度に渡って掲載され、好評を博した「I Love GM」特集を合本、新規作例も含めて別冊化した書籍です。

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毎回恒例の徹底比較(クロスリファレンス)も晴れて完全版が掲載、HGUCシリーズ各種キットの違いを心行くまで見比べて、お好みの一機・珠玉のパーツを見つけてください。21世紀に入ってからの「ジム系」キットの興隆ぶりには目を見張るものがありまして、それまでガンダムの量産MSといえばザク系一辺倒だった20世紀のオールド・ガンプラ事情とは一線を画すものです。いつまでもヘルメットかぶってガテンに斧を振り回してる場合じゃありません、世はIT革命でつまり事務職の時代だ。

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2001年に発売された時には初めてガンダムからの流用ではない、オリジナルの設計が起こされて世の弱緑好きから大喝采を浴びた素ジムから始まり、本年リリースの最新キット、ジムスナイパーIIにまで至るガンプラの進化・発達を見て取れる内容でもあります。再録分は作例のみならずメーカー担当者へのインタビューやライターコラムまで含めた物で、最近は工作系が多かった既存のMG別冊ガンダム本ともちょっと毛色の変わった完全保存版です。

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「後期生産型ジム」や「ヌーベルジムIII」など所々にガンダム・センチネルの影が見えるのはモデグラ別冊ならではの特徴でしょう。かれこれ20年以上経つのに未だにそれを越えるものが無い、ということでもあり……。ところで前述のバンダイホビー開発担当者インタビューによれば現在のジム系キット開発の大元となってるのはアドバンス・オブ・ゼータでリリースされたヘイズルの設計なんだそうで、電撃ホビーマガジンの連載企画が意外な所にまで影響を及ぼしてるわけです。

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ジム系改造といえば鉄板のジムキャノン。MSVの旧キットもコンスタントに再販されているのでユーザーサイドで手を出し易いものではあります。06Rが発表されたバンダイのHGUCラインナップがそっちに向かいそうな気配もまたアリですけれど。

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ジム改をスペックダウンさせてノーマルジムを逆算する作例からは「08小隊」第一話に登場したサンダースのジムが導き出せそうです。ザニーやアクアジムなんてシロモノまで載ってる本にも取り上げられないような、そんなマイナー機体も多々あるのがRGM系の魅力。

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ジムII作例のページにオマケで載ってる素ジム+ジムIIパーツで組んでみたニコイチの近代化改修例。ちょっとした遊びの写真ではありますが、以外とこの別冊の本質を突いているかも知れません。巻末には旧作含めたキットリストや武装大全のページもあり、オリジナルモデル作成の道や可能性が提示されています。ゼータガンダムシリーズの旧作ジムIIなどはHGUC版よりも設定に準拠していておススメです。

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「ガンダムUC」のおかげで急速にバリエーションを増やしているジェガン系も勿論収録されています。同じカトキデザインのMSが数多く登場した「0083」の頃と比べても、ファンの傾向や求められるものって変化しているのでしょうね。だからまー「同じことをザクでやってほしいなあ」とか思うのは年寄りの繰り言だろう、きっと…

モデルグラフィックスのみならず模型雑誌全般みてもここまで「GM系」に特化した別冊って確かに前代未聞です。双葉社のモビルスーツ全集ソフトバンクのマスターアーカイブと並んで世の事務職を勇気づける一冊と言えましょう。

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結局最後に美味しいところを持ってくのはコイツなんだけどさ(w

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