学研「イラストとDVDで見る 陸自マシーン大図解!」

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チョコタンクの解説やAM誌の連載などでおなじみモリナガ・ヨウ氏による取材レポートでまとめられた陸上自衛隊車両本。イラストエッセイと写真、さらには付属DVDによる動画までと盛りだくさんな切り口で捉えられた内容です。

冒頭「1/35スケールの迷宮物語」でコンビを組んでた吉祥寺怪人さんの序文が載ってたり映像パートはCS放送「働くクルマ大全集」のスタッフが作ってたりでまあいつもの空気感ってやつで読んでて落ち着きます(笑)取材対象は表紙にもなってる最新鋭の10式を筆頭とする戦車自走砲の類はもちろん

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いっそうディープな空間に導く輸送車両や施設器材までも!ぼくのだいすきな90式戦車回収車もあるよ!!

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ふふふなるべく本書内容の全貌は見せないように、裏表紙からスキャンするのだぜw

例えば96式装輪装甲車などはイベント展示などでよく見かける車両ですが、視界から外れる車体上面をイラストで描いて見せるのは珍しい。観点はマニアックなのに視点は広く一般的に据えているのがこのひとの特徴です。身の回りで普段まったく戦車どころか軍事全般興味ネーヨって人間が、このひとのイラストで表現を楽しみつつ内容を理解していく光景というのを実際に目にしたことがあって以来感服していまして…

本書を読んであらためて思いましたが、このひと例え話が上手なのですね。

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比喩と言うのは自己満足に陥らずに相手に合わせた例示でないと、却ってディスコミュニケーションを招く結果になりかねない。知識も蓄積も決してノンケな一般人などではないのに発信の指向はそちらを見失わない。そういうことか。

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そしてもちろん欠かせないのがユーモアとウイットです。このふたつこそ世界をブン廻す両輪だと、わたしは信じて疑わないw

DVDの内容ですが正味50分の映像は主に二部構成となっています。第一部は土浦武器学校に取材して現用装備車両に驚いてみたり登ってみたり。第二部は朝霞駐屯地で供与車両と退役車両をウォークアラウンド。どちらの映像も「楽しい挙動不審」とでも言うべきモリナガ氏と、微妙に温度差のある自衛官の方との掛け合いにニヤニヤが止まりませんな。

「働くクルマ大全集」を知らない人も多いかもしれません。やや「タモリ倶楽部」的といえばよいか?な、この映像パートでも90式戦車回収車がフィーチャーされてて実に俺得。さらにはおまけとして朝霞でお飾りになっている「戦車でないほうの」「マイナーな」「活躍の事実が無い」74式自走105ミリりゅう弾砲に、乗り込んで!動かしている!!うらやましい!!!女性自衛官と一緒にえ、そんな恥ずかしい…ヒミツを!?

74式自走砲って砲塔動作が全部手動だったんですか。そりゃ20両で生産打ち切りになるわけですね(´・ω・`)

もうね、なんかね、俺得過ぎる内容でお腹いっぱいですわぁ。ちなみに1カット、タミヤの戦車模型でおなじみの「作る前にお読みください」のひとっぽいシーンがあって面白過ぎですw狙ってやったわけじゃなさそーなところがまたww

そして昨年の富士駐屯地祭における10式のデモ走行が取材されてます。時速70kmで後退する10式すげぇ。

モリナガ氏のイラスト文章映像からもにじみ出る、大事なものはやっぱり「愛」ですねえ。

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