海洋堂「リボルテックタケヤ ねずみ男」

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リボルテックタケヤ・ゲゲゲの鬼太郎シリーズ第三弾「ねずみ男」です。

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いわずと知れた名脇役、トラブルメーカーであったり頼りにならない相棒であったり、時には教訓めいた台詞を吐いたりと鬼太郎以上に人間(?)味溢れるキャラで人気も多く、彼を主役に据えた「ねずみ男の冒険」なんて連作シリーズもあります(鬼太郎一行が怪奇植物相手に手も足も出ないで終わるアニメ第二期の傑作エピソード「マンモスフラワー」は、実は「ねずみ男の冒険」が原作だったりする)

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なんと台座無しでも自立します。二本の足でしっかりまっすぐ立っている。ねずみ男なのに!!鬼太郎や目玉おやじにも見習ってほしいところではある(笑)

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両足を独立させた造型アレンジが自立性の高さの秘密か。ささいなことですが足の裏のウェザリングがいかにも汚くて臭そうなのが非常に芸の細かいことをやってるなーと感服いたしました(笑)

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このシリーズの鬼太郎や目玉おやじが人体としては比較的自然な造型だったのに対して、こちらはねずみ男特有のコスチュームで可動部分を仕込むために面白い作りになってます。考えてみりゃこの頭陀袋とも僧衣ともつかぬ不可思議な衣服こそがねずみ男の似非哲人ぶりを創り上げているわけで、水木しげる画伯によるデザインの賜物と言えましょうや。

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フェイス部分は大きく口を開いたものとコンパチで、

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目の部分だけ別パーツ(コトブキヤのホイホイさんみたいな分割です)、顔2種×目3種で計6種類の表情を楽しめます。それだけでなく身振り手振りひとつ取っても、わずかな違いでずいぶん豊かな感情表現が出来るのはキャラクター性によるものか、はたまた造型の勝利か。

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右手側のみ、手を袖に入れた状態のパーツがあります。原作やアニメでもよく見かけるような仕草は、やはり左手で握手を求めるよーな輩には要注意ということだろうな。

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台座の方もお地蔵様におにぎりがお供えしてあったり妖怪ポストに手紙が入っていたりでゲーコマですな。

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本体をセットするとその辺の工夫がまったく見えなくなってしまうのはちょいと勿体ない。

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付属品その1「札束」 誰だってこれを使ってビビビと他人の頬を引っ叩きたくなるとゆー、近接戦闘アイテム。

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付属品その2「魚の骨」 それでも食わなきゃ生きていけません。

資本主義や高度成長時代の光と影をあらわすようで実にねずみ男らしい付属品ですが、この2点は他にもいろいろ応用が効きそう。レッドさんやフロシャイム的な何かと組み合わせたらさぞや高い破壊力を発揮することでしょう(w

短期間でシリーズ三作続けて見て来てどれも好印象なのですけれど、ねずみ男がいちばん「遊べる」ような気がしますねえ。

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原作の持つちょっとトボけた味わいとアニメ的なスタイル・カラーリングを併せ持った、なかなかユニークなシリーズかとは思われます。三人ならべようと思ったらには、目玉おやじは鬼太郎オマケのこのサイズじゃないと不自然なんだけどね。

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