海洋堂「REVOLTECH: タチコマ 」
「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズに登場する公安9課多脚思考戦車のアクションフィギュアです。
昆虫系デザインのリボルテックはどれもみな「標本」みたいなパッケージングですねえ。リボルテック・ヤマグチシリーズはタチコマ製品としては久しぶりに世に出たアイテムですが相変わらずの好評で即座に完売。HLJでは絶版状態でありまして、発売前にメーカー頒布されたサンプルをいまこのタイミングで紹介するのはまーなんだその、「ネットは広大だわ」って言っとけば大抵のことは丸く収まると少佐がゆってた。
元々は原作に登場した思考戦車「フチコマ」がゲームの版権問題で登場出来なかったことから生まれたTVシリーズオリジナルの存在です。しかし時にユーモラスであったりまた悲劇的な最後を遂げたり(再設定されましたけど)などの大活躍で、いまでは主人公の草薙素子少佐以上にシリーズ全般を代表するキャラクターにまでなったと言えるでしょう。海洋堂のリボルテックでタチコマ以外には「攻殻機動隊」関連製品特に予定されていないのがその証し。
ボディはメタリックブルーの美しいペイント、後部のコックピットポッドは独立可動します。
脚部関節はまさにリボジョイント向きの構造をしています。原作2巻に登場した深海作業用アームスーツなんか球体関節に向いたデザインなんですけれど、まず立体化はないわな(笑)
頭部にはアイボールの可動ギミックが仕込まれていますが、これがまた固いの何ので望みの通りの視線を得るのはちょいと難儀でした。眼球可動はある種のアクションフィギュア(男性キャラクターなど)で流行りそうな雰囲気ですし今後の向上を期待したいものです。
マニピュレーターは左右とも開閉選択式、銃口(グレネードランチャー装備)カバーは人間の手で取り外す事が出来ます。
右腕マニピュレーターは2種類の補助パーツを使用して延長可能。
会話コミュニケーション時によく見られる「指を立てる動作」のパーツも付属します。いまにも玉川佐己子さんの声が聴こえてきそうではあり。
…しかし天然オイルをつかむことは出来ないのであった。日々これ大変です。
タチコマの立体化としては後発製品にあたるからなのかあるいは作った人の思い入れか、非常に凝ったギミックが実装されています。機体下部の合いボールを取り外してまずは「マグネットユニット」
金属部分に取り付け劇中同様「壁面を這う」ようなディスプレイが可能です。内蔵されているのはどうもネオジム磁石のようでかなり協力、タチコマが落っこちるようなことはまず無さそう。そして電子機器(特にPC等)には近づけないように注意も必要でしょう。冷蔵庫に貼りつけても面白そうだけど、その場合は家人とトラブルを起こさないよう要注意だ!
もいっちょ「プルバックユニット」、よーするにチョロQですな。などと代名詞的に使えるのはどの世代層までだろうか……
補助輪を介してゼンマイ走行します。非常にプレイバリューの高い、タチコマのみならずリボルテック全般でも珍しいギミックですけど静止画像でその魅力を伝えられないのは致し難し。スマートフォンの「流し撮りアプリ」ってこういう時に使えるのかしら。
多脚構造で安定した接地性を持つアイテムでも、リボスタンドがフルセットで付属するのはうれしい所。ワイヤーを用いて3次元空間を自在に行きかうタチコマの魅力を再現するために後部ポッド左右のワイヤー射出口は回転可動します。なにか糸の類を自作すればディスプレイにも一層の魅力を付与できるわけですね。
少佐も1課の戦車も無いのでテキトーな義体とコミュニケーション。やつはジェイムスン型のサイボーグだから云々。
新作アニメ「攻殻機動隊ARISE」の製作も発表されて、またいろいろと業界賑わってほしいものですはい。