童友社「1/100 零戦22型 指揮官たちの戦い」
塗装済みパーツでだれにでも簡単に美しい飛行機モデルが組み立てられる「翼コレクション」シリーズから著名な機体をセレクトしてマイクロモーターをセット、プロペラ駆動を再現した「翼コレクションEX」シリーズ。今回はその中からNo.5「零戦22型 進藤三郎登場機」を組んでみました。
恥ずかしながら進藤三郎少佐という人物をまったく存じ上げなかったのですが、サイドボックスに経歴が記されていてありがたい限り。重慶上空で零戦初の実戦を経験された方が戦後まで存命されていたのですか。うむうむ勉強になります。こと飛行機模型って個体識別が進んでるジャンルですから、このように背景がしっかり説明されていると意欲も湧こうというものです。ただマーキング図と日付だけ記したスタンダードでは、燃えるものも燃えない。
前述のようにパーツは完全塗装済みです。ほとんどの箇所がアンダーゲート処理されていて切断面のリタッチが必要無いのはうれしいもんで、当初から塗装処置することを前提としたパーツ設計ならではですな。後付けでメッキ仕様とかしちゃうと、いろいろタイヘンなんですよ…
製造銘板まで塗装(タンポ印刷か)されてるとは思わなかった。いや恥ずかしい話自分が塗ったって絶っっっっっ対に!ここまで綺麗になりませんからっ!!
地上整備員他のアクセサリー。「帽振れ」はもうお約束のフロクですかね?古いのタミヤの48零戦に入ってたよな…と遠い目どころか現行商品ですから!
その他一式。ベースプレートにはタイトル印字済みで、グランドワークはシールになってます。キャノピー枠も問題なく塗り分けられてそして心臓部分のマイクロモーター。
製作はまったくもってノ―ストレス。どなたでも簡単に仕上がること請け合いです。モーターコードを機外に逃す為に開口作業は必要ですけど、ヤスリ一本で十分イケます。
配線部分もよじるだけで超楽勝。困るのはカンタン過ぎて記事に書くことが無いぐらいだな(笑)
あーふと思ったんですけがこのマイクロモーター、上手く使えば大型機・ラージスケール機でもプロペラ回せそうですけど、
これ回すのは流石にムリか、やっぱり…
とかくイメージで語られることの多い零式艦上戦闘機にあって22型はいささかマイナーな存在かも知れません。こと「失敗作」のイメージが強い32型と末期の悲壮感と達成点に彩られた52型との狭間では没個性的な「イメージ」が蔓延するのも仕方が無いか。しかし強化された栄二一型エンジンを備え零戦本来の長大な航続力を復活させた22型は太平洋戦争の転換点、ソロモン諸島の戦いを皮切りに実戦投入され、ラバウル航空隊の一翼となってガダルカナル島を始め最前線で戦い続けました。
スイッチオンでプロペラ回転うおおおかっこええわい!!何というかレシプロ飛行機モデルの楽しさを凝縮したようなアイテムですなうんうん。
単機のみならず飛行甲板や駐機場を作って一度に多数の状景なんか実にイカす。コンペ向きなヨカン。でもその為には個別に再塗装しないといけませんが(w;
ちょっと動画をアップロードしてみました。途中でデケーテが出てきても気にするな(汗)
電気回路とかいじれる人だと回転速度を変えて加速していく様子とか再現できるのかな?さすがにオン/オフの切り替えが単調ですけど、これで十分楽しめますとも。
オマケのひとたち。ドラム缶はこのサイズだったら仕方ないかなーといった内容ですかね。むしろ問題は、
こんなところで「帽振れ」してたらみんな死にますから!なベースサイズであらうか。いや仕方ないよなーと、思いますけどね…
うまく高さを合わせて(文庫本でいろいろ試した)ピントを変えて遠近感を強調すればこんな使い方も。
「幕末古写真ジェネレーター」を利用させて戴いて、インスタントに零戦萌ゆ画像です。お、なんかいいなー、これは。
でもね、どうにも何かが足りない気がするんだよね。ゼロ戦・南方・整備員・帽振れ・ヤクザそうだヤクザだ!
整備員はみんなヤクザで酒飲んでバクチして殴り合いのケンカで友情する恥ずかしい奴らだ!!
とゆーわけでラバウルと言えば「零戦黒雲一家」なのです。最近テレビじゃやんないですねぃ(´・ω・`)