紙でコロコロ「1/35 耐爆スーツ(USA)」
1/144スケールの戦車モデルでは老舗で知られる「紙でコロコロ」さんは渋めでツボを押さえたラインナップのレジンフィギュアも多く発売しています。今回採り上げる新作は近年一般への露出が多い爆発物処理班用ケブラー防護服。
組み立てと簡単な塗装指示がイラストで示されています。この手のスーツもちょっと前から幅広く使用されていて、実は日本の警察でも似たような装備を持ってるんですけれど、やっぱり有名になったのは近年のイラク/アフガニスタンでのIED(即席爆発物)被害とそれをテーマにしたアカデミー賞受賞映画「ハートロッカー」の影響でしょうね。
着ぐるみじみたモコモコさが一見するとユニークにも映る耐爆スーツ、キットは全9パーツから成るごく普通のレジンフィギュアですが、
ヘルメット部分は一体型と透明バイザー・内部の素顔を別パーツ化したものとコンパーチブルになっています。お好みに合わせてご使用ください。
組んでみました。一体型の頭部パーツを選んだのは そ の 方 が 簡 単 だ っ た か ら だ 。
スミ入れしてみると細かいディティールがよくわかるかと思います。いかにも現代戦らしさをあらわす小道具なので、実はいろいろ使いようがあるんじゃないかなーと、考える所ではあるのですが。
フツーはここで漫才でもやらかすのが当ブログのパターンですけど、いかんせんピン芸人ではやらせ難い。そこでめずらしく塗装するところまでやってみましたよ。
アクリルガッシュを主体にぺちぺち塗ってみました。資料はネットにあふれている物ですし、塗り分け自体も難しい種類ではないのでレジンキット初心者の方に向いているかもです。茶系のパステル粉をはたいていみたけど、むしろ黒系でやったほうがタツノコプロ的大爆発から命からがら抜け出してきたYO!的シチュエーションを演出できるかもだ。
で、こいつをどう使うかと言えばだ。
やっぱり爆弾・地雷処理でしょう?普通に現代戦の情景作ってドコカにこの人が立ってるだけでも十分絵になります。山ほど機甲部隊の前にぽつんとたたずむ様な画も皮肉な光景で良いかもしれないけれど、いっそ他に人っ子ひとりいなくてもそれはそれで自然じゃないだろうか?(←敗北的思考)
絶版品で申し訳ないけどAFVクラブのタロンロボットはよい相棒になりそうです。正義の味方の相棒がただの猿だったパーマン1号並みにシュールな光景ではある…
でもね、考えてみると我々の身の回りにはもっと多くの地雷があるものです。それらを適切に処理するためにもこのフィギュアは必要不可欠な存在かも知れません。デコマスではよかったのに製品では地雷なんてよくある話ですし、有名キャラのフィギュアかと思ったらこれはちょっと似ているだけの別人だなんてこともあります…
そんなとき、手元にこの耐爆スーツがあれば安心して、安心して…
処理できるのかといえばまーそんなことはない訳であるが。
いや、まぁ、表紙で即買いしちゃったマンガとかも地雷度高いよねってゆーハナシもですね