青空モデル「1/144 F-23Sグレイファントム」
青空モデル製オリジナル航空機インジェクションキットのレビューです。
当ブログでは以前に同社製品「F-21S ライノ」を組んでいますが、リリース順ではこのF-23の方が先んじて開発・販売されていたものですね。
1枚のランナーでほぼ完成する構成は既に確立され、繊細なモールドが目を引きます。モデルとなった実機のノースロップYF-23は米軍での採用こそロッキードのF-22に敗れましたが、高度なステルス性を備えたその形状はいまでも人気の高いものです。
本キットではボーナスパーツ扱いになっているクリアキャノピーと、3機分のマーキングデカールが付属(この画像のみデカール印刷を明示するため、あえてコントラストを高めに設定してあります)
主翼と胴体上部が一体成型されているので主要部分はこのたった2パーツで出来上がります。まさにブレンデッド・ウィング・ボディだー。
と、シンプルな構成ながら設計は巧妙で、完成後は接着ラインが見え難くなるように巧みな分割ラインが走っています。
パーツの合いもピッタリで、この辺大手メーカーでも見習ってほしいところがありますなー。
ノズル部分やランディングギア収容扉の箇所こそピンセットなどの使用を必要としますが、わずかな程度です。接着面積がきちんと取ってあるので組みつけも楽なもの。
キットの指示通りハードシェルタイプのキャノピーパーツを使用してあっという間に完成です。実に美しいラインで「F-Xは俺の嫁!」な方々の中にいまでもYF-23を推しメンにするひとがいるのも納得。ATFの頃は私もYF-23派でしたよ、ええ。
もうちょっと平面形を捉えてみる。この「F-23Sグレイファントム」の文芸面の設定を知らないのでノースロップのYF-23の話が続きますけど、現在ではすっかりF-22の天下で実機はいまやグーグルアースで晒し物になっている有様。いすれは歴史の仇花として消え去っていくものでしょうから、例え架空機とはいえその記憶と記録を形として残していく意義はあるのだろうと…航空自衛隊F-Xに採用されるなんてことも、ありゃしませんから絶対に…
四方向からまとめて。組み立てにあたっては青空モデルさんの公式サイトも参考になります。CAD図面等も掲載されていて、個人レベルでこういうことが出来ちゃう時代なのだなーと、改めて。個人ならだれでも出来るのかと言われれば、それは技術と情熱の問題であろうと、それはいつの時代も変わらないのかな…
今回はおなじく青空モデル製の「トーイングカー」を製作しました。架空機主体の製品群にあって限りなく実物の3t牽引車に酷似したデザインなので、このまま1/144スケールの普通の航空機モデルに使用しても遜色がない出来栄えです。
同一ランナーが2枚入っています。1台わずか13パーツで組み上がる、いやむしろこのサイズでも13パーツに分割していると言うべきか。
いや、もうすンごいのよモールドとか。ヘンな話だけどガンプラだとリアルグレードの隣にならべても遜色ない程の。
このサイズでもノ―ストレスで完成。やはりサイトの方には組みたてガイドが掲載されてます。そこには無いけど工程2の箇所では、先にリアデッキのNo.4パーツをシャーシーのNo.5パーツに接着して、後からフロント部分を取りつけた方が組み立て易いですね。
サイズサイズと繰り返してますけれど、実際どれほどかと言われれば一目瞭然このサイズなのです。一度はやってみたかった、
「でかい100円玉だな」
とゆー、アレだな。
そんな冗談は抜きに車両自体は汎用性の高いものですから、このまま拡大して72とか48とかあってもいいのかな…?地上器材関係の現行製品も、さすがに時代がかってますから(だってパッケージ写真がベトナム迷彩のファントムだったりしますよ?)
折角の2台セットなので以前に組んだF-21Sを引っ張り出してみました。
いやぁ、マクロスプラスはいいなぁヽ(´ー`)ノ
…そりゃ違うだろと…思う…いや、違わないよな…
本来牽引車両ですからトウバーを用いて連結するのが仕様です。キットには残念ながら付属していませんが、説明書には簡単な図面が掲載され、格好の製作ガイドになっています。
青空モデル製品に共通する美しいスジ彫りのパネルラインを際立たせるためにもスミ入れは必須かと考えますが、その辺はタミヤのスミ入れ塗料を試用する為の後日課題である。などと自分の腕前は棚上にステルスして逃げ。