青空モデル「1/144 U.S. MODERN ARMAMENT VEHICLE (2両セット)」

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これまでSF系の航空機を中心に製品リリースを行ってきた青空モデル初の純スケールモデルは同時に初の陸物アイテムでもありました。権利関係上名称の方はアレですけれど、誰もが知ってるアメリカ陸軍汎用車両、まだまだ現役です。

ところで昔「俺がハマーだ!」ってTVドラマがありましてってそーゆー話はいいですかそうですか。

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今回からはキャラメルタイプの光沢化粧箱、側面にはバーコードも印刷済みで一般流通に乗せ易くなってます。裏面にはパーツ原寸図が記載されていて、例えば店頭で初見の方でも開封することなくキット内容を把握できるデザイン。

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2両セットの製品内容、これが1両分です。1枚ランナー、付属品ひと袋。組み立て説明書には本製品の開発コンセプトが書かれているのでそのまま引用してみましょう。

 ・基本肉厚を限界まで攻める

 ・スライドを使用する

 ・金属素材としてスプリングを使用する

 ・実車に近いパーツ構成にする

 ・ハブリダクションの再現

 ・インテリアの再現

…設計って攻めだったんですね。作るほーは受けなんですかね(そーゆー話じゃないよ)

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青空モデルの従来製品と比較しても一段と細かいパーツ構成へと進化した、一般の大手模型メーカーの製品にもまったくひけを取らない素晴らしいプラモデル。個人の企画で始めて短期間でこの階梯まで向上するのには惜しみない拍手を。なんかもースゴイの、言葉もないくらいに。

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金型製作は知るひとぞ知る秋東精工。古くはモデルカステンの連結可動履帯で世界中から絶賛され、最近ではスカイツリーからギョーザまで、日本の模型事情を影で支える業界有数の金型メーカーです。

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フロントグリルとボンネット上部のスリットはスライド金型を使用して1パーツで彫刻。

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はじめて見たとき変な笑いが込み上げてきたサスペンション用の極細スプリング。危うく正気度チェックに失敗するとこでしたよいやはや。

1/144スケールのAFVモデルは海洋堂の初代WTM以来これまで10年近く様々なメーカーやディーラーさんたちの製品を目にしてきましたが、その中でも本キットはなにかひとつ図抜けた、画期的なブレイクスルーが起きる瞬間を目撃したかのよう。はじめてSWEETのマッキMC.200を見たときのような気分と似ているでしょうか、1/144スケールでここまで出来るんだなぁ…と驚く気持ち、興奮する気分は。

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組み立てに関しては説明書の方に

 

 組み立てには流し込み接着剤の筆さばきが重要となります。

 多過ぎず、少なすぎずビンのへりをうまく使って塗布量を調整してください。

 また、パーツが非常に小さいのでなくさないよう慎重に作業をしてください。

と、注意書きが成された上で拡大鏡とピンセットの使用が推奨されています。その方がよいだろうと思いますが、いちおう無しでもなんとかなりました。アートナイフの刃先最強ですねい。でもヘッドルーペなどの新規導入を考えていて且つためらいが残ってるような方には、購入を決意する為にぴったりの模型だと思います。

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何故なら、パーツ加工の精度や勘合の具合が非常に良好でこんな小さなサイズなのに個々の部品はきちんとはまる、あたりまえだけど実に大事な「ちゃんと組み立てる事が出来る」優れたプラモデルになっているからです。新しい道具・工具に慣れるためにはそういう製品が良いだろうと考えます。実際、極小サイズの部品組み立てが続く工程でもあまりストレスを感じません。

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指先や目元に集中力は要求されますが、よく切れるニッパーと新しい刃先のカッターさえあれば、思いのほか組み立てに対してのハードルが低い製品だろうと感じます。設計、パーツの精度が高まっても「組み立て易さ」は変わらずの青空モデルスタンダードと言えましょうか。

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先に全体像とサイズを見せてから「実はインテリアも再現されてるんだよ」とか、

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「シャーシーも分割成形だったり」と細かな点を見せていけば面白いかな―と、思います。そのほうがインパクト大とか何とか。

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最初は一体どうなることやらと半信半疑だったスプリングも、内径とプラパーツの軸径が見事に合致して吸いつくようにハマり、瞬着など使わなくともテンションだけで保持できるとゆー、いやすごいよホント。モールドするのと比べてどちらに加工コストが掛るのかは存じませんが、見た目と組み立て過程のオモシロ加減は金属スプリング使った方が遥かに高いものですね。

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このハンヴィーという車種(あ、書いちゃったよ)を選択されたのも、立体化のし易さや認知度合いの高さなど戦略的な視点――簡単に形になり、誰もが認識する――あってのことだろうと思いますけれど、でもそういうの抜きで純粋にユニークな、そしてマーべラスなプラモです。

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既にワンフェス等のイベントでは本キット用のレジン製改造パーツなど、関連となるアイテムがいくつか販売されています(青空モデルさんのサイトに前回ワンフェスの時の情報あります)。よくできたプラモデルはそれだけでひとつの素材であり、可能性を広げることが出来る…と、いうわけでしょうか。

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手元にあった同じく青空モデルのトーイングカー。二つ並べると技術的進捗度合いが観察できますね。

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1/144スケールということでこちらの関係とコラボレーションしても良いかもしれませんね。お台場にまたガンダム戻って来てますし、今年もまたガンプラ世界大会やるんでしたよねー。ああ、むしろ麦わら海賊団を侍らすべきか…

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そしてやっぱり「でかい100円玉」画像を撮影せずにはいられない(w 

そんなこんなで個人的にも大絶賛なアイテムですが、ひとつだけ不安…というか心配なことがあります。それは

(;゙゚’ω゚’).。oO(青空モデルさんはこの先いったいどこに向かって進んで行くんだろう??)

いやワリと真剣に。

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