Vicカラーのポテンシャルをチェック! Part2筆塗り編

昨日に引き続き新生国産アクリル塗料の「Vicカラー」をテストしました様子や感想など紹介します。実はワタクシ、昨日のエアブラシはやっておりません。というのも、デモンストレーションを拝見していて納得しちゃったんですな。デモンストレーションの最中、エアブラシを使ったことがないというホビーリンクジャパンのスタッフさんにも参加してもらって、塗ってもらったりしたのですが、ほんとに初めて? ってぐらい普通に塗れていたということもスルーした要因。
で、ワタクシ的に気になるのが筆塗りでの扱いやすさです。アクリル塗料は物によっては筆塗りしにくかったりすることがあるので、やはり気になるのはそこ。エアブラシではVicカラーの方にお願いして実演していただきましたが、筆塗りはワタクシめが皆さんの代わりとなってテストしていきましたので紹介していきます!

▲容器から出したままの塗料を筆に取って塗ってみました。いきなりベチョっと色が付くタイプではなさそうですね。塗り重ねるタイプ。ちょっと透ける感じがする。これってエアブラシならシェード塗装に向いてるんじゃないかな?
使っている筆はタミヤ のモデリングブラシです。昨日のエアブラシ実験同様、サンプルのパーツにはVicカラーのプライマーを塗っています


▲一回目が塗り終わった状態です。
しかしなんでコクピットの色を機体に塗ってるのかわかりません(後で気がついた)


▲3回塗り重ねた状態です。かなりしっかりと色が付きました。昨日に引き続き、意地悪実験として、半乾きぐらいのうちにどんどん塗り重ねてみたのですが、先に塗ったところがベロッとめくれる(溶け出す)なんてこともなく塗りやすい印象でした。また筆跡の凹凸もなく、このぐらいならツヤ消しクリアーを吹けば全くわからないと思います。スジ彫りなど、少しモールドを埋めるかな?と作業中思っていたのですが、乾燥するとご覧のようにハッキリ出てますね


▲塗料の「透け感」が面白かったのでちょっと遊んでみました。塗り重ねる回数だったり、希釈(水道水を使用)具合を変えることで、こんなエフェクトもできましたよ。ちなみに、「筆目は悪」って風潮がありますが、ワタクシ的にはそんなことないと思っております。むしろエアブラシで塗りつぶすより味が出やすいんです。筆を動かす方向を決めて作業すると飛行機は特にほら、気流の流れみたいなの感じません?これが味ってモンでしょ!


▲透け感があって先に塗った塗料が溶け出さないとこんな表現もできますね。色々と塗装方法を考えたくなる塗料です


▲ドライブラシにも挑戦してみました。ジオラマの地面など、塗料の乗り具合が荒くなっても良いような場合以外、アクリル塗料でドライブラシってやりませんけど、意地悪実験としてやってみたんです。そしたらできるじゃありませんか、しかも一番向いているエナメル塗料にも引けを取らない仕上がり。やっといてなんなのですが、シャレのつもりだったのにこれにはびっくり!


▲スミ入れやウォッシングといったエナメル塗料を使ったウェザリングに対しての耐久性も、もちろんあるそうです。この作品は前回紹介した陳さんの作品、モンモデルの「ホイペット」ですが、ここまでハードにおこなっても問題ないとのことでした。それにしてもうまいな! 当然ですがVicカラーで基本塗装をしているそうです


使ってみた感想は、伸びもよく同じところをしつこく行ったり来たりと筆を動かしても筆目が出たりすることもありませんでした。多少乱暴に塗っても乾燥すると表面がなだらかになっていて、筆塗りになれていない方にも塗りやすい塗料だろうな〜という印象でした。それとアクリル塗料には塗ったらすぐに発色してほしい「隠蔽力至上主義」な方よりも筆で味を出したい方がマッチするかもしれません。下の色が少し透ける感覚で言うと、ウェザリングにも使えそうなんですよね、また、ぜひフィギュアもテストしてみたいと思いました。うまく塗れば、リアルフィギュアに皮膚感が出せるような? と、どんな表現ができるのか試してみたくなる、そんな気にさせる塗料です

▲ラインナップにはフィギュア塗装用の色が複数用意されているようです!
▲メーカーホームページでもカラーチャートが確認できます!


全くの無臭で、洗浄や希釈も水道水というVicカラー。人体だけでなく環境にも優しいこの塗料は、ご家族がいる方など有機溶剤を使い難い(近所迷惑も含めて)住環境の方に最的です。いや、ほんとに良い(面白い)塗料ですよ。いろんな表現もできそうで可能性を感じます。
販売は8月下旬ごろとのこと。またその頃に今度はサンプルにチョコチョコではなく実践編としてリポートしたいと思います。フィギュアも塗ってみたいしね! ではみなさん良い週末を!また来週〜

デリングブラシ HFセット タミヤ
1/48 Su-33 フランカーD Kinetic
1/35 WWI マークA ホイペット 中戦車 TAKOM

斎藤 仁孝

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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