いま最も気になる塗料「Vicカラー」を意地悪性能実験リポート!

国産塗料メーカーが誕生します。その名は「Vicカラー」。水溶性のアクリル塗料で、水道水でも希釈や洗浄が可能な塗料とのこと。今日はその性能に迫ってみたいと思いますが、ワタクシはモデラー歴が長いので数多くの塗料を試してきました。なので何か光る特徴、長所を感じないと使うというところまではいきません。それと自分との相性も大事ですが、長年皆さんの代わりにテストしたりと見極めてお知らせするという仕事をしていた癖みたいなものは体に染み込んでいまして、「これはおすすめして良いのだろうか?」と、何を見てもそういう目線から入ってしまうのは仕方のないところ。なので性能テストもちょっぴり意地悪ぐらいがちょうど良いなんて思ったりしちゃいます。はたしてVicカラーの性能はいかに!?と言うわけで今回は意地悪実験をリポートします。

▲こちらがVicカラーです。ちょっとヨーロッパの塗料っぽい? 写真のものはサンプルです。ラベルや容器、特にキャップ周りについては製品版では改良されるとのことでした。この容器で容量は16ml


▲まずは塗料の使い方を熟知している方に取材するのが一番。と言うわけで、
Vicカラーの陳さんにデモンストレーションをお願いしました


▲でも模型作らない人の話は信じないよワタクシは!
この見事に仕上げられたF-16(タミヤ 1/48)は陳さんの作品。
模型の腕はかなり確かですな、よし信用しよう(偉そう)。
※もちろんVicカラーで塗装しています


▲まずはエアブラシから。容器から塗料を皿にとり、
水道水を適量加えて希釈した塗料を使っています。
結構適当(失礼)な感じで希釈してブワッと吹き始める陳さん。あまり神経質にならなくても使える塗料なのかな?(パーツには事前にVicカラーのプライマーを吹いています)
塗料のチェックポイントのひとつ「匂い」は、全くの無臭です


▲意地悪して「たっぷりとベチョベチョにしてみてください」とお願いしました。もちろんただの意地悪じゃありません。タレやすさや水溶性アクリル塗料にありがちな
「はじき」具合が見たかったからです。
どうですか?かなりべっちょりいってもらったんですが、全然タレもはじきもない!
下地を作ってはいるものの、かなり優秀ですな


▲さらに意地悪テスト「超細吹き」に挑戦してもらいました。アクリル塗料は細吹きしにくいですからね。
それがどうです、こんなに細い線が描けるんですよ! しかも途中で塗料の濃さを調節したりエアー圧を調整するなんてこともなく安定してました。使用しているエアブラシはGSIクレオスの0.18口径。この塗料は0.18で吹けるんですね。普通は0・3口径はないとつまり気味になりそうなもんだけど…。
使用していたコンプレッサーもGSIクレオスの「L7」なので圧は適正ではあるもののそんなに強くない
▲と、ここでスコット社長が乱入! ご存知の方も多いと思いますが、
ご本人は筋金入りの模型好き。なんかやってると聞いて覗きにきたら
やりたくなっちゃったようです。仕事も忘れて実に楽しそう(笑)


▲社長そろそろお仕事に戻ってもらってですね……と言うことでエアブラシでのテストは完了。水溶性なのでエアブラシの清掃は水につけてブクブクっとやればOK。これは経済的だし何しろ手間がかからなくていいですね


まずは、エアブラシでの性能テストをやってもらったんですけど、さすがに乾燥時間はちょっとだけ長いかな? というのが気になった以外はかなり優秀な塗料ということがわかりました。「じゃぁ、自分で使うのか?」と聞かれれば、使ってみたい塗料であることは間違いないです。使いたいと思う理由は性能の他にもあります。それは値段。某塗料を調子に乗ってあれもこれもとレジに持って行ったら「お会計●万●千円です」なんて経験談を聞いたこともあります。でも必要なものは必要なわけで買わないというわけにはいかない…その辺り伺ったところ「価格はリーズナブルに1本200円前後にしたい」とのこと。それと色数も「黒や赤、白といった基本色はもちろん、ミリタリー系の専用色など130色以上を同時に製品化する」ということだったのもポイントです。

とはいえ、まだエアブラシ実験だけですからね。筆塗りとか他の溶剤への耐久性とかまだまだテスト項目はありますからね!
ということで明日も引き続き「VICカラー」性能実験Part2をお届けします〜。



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斎藤 仁孝

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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