Wizzard Publications「NATO タイガーミート写真集」

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NATO所属各国の中から「虎」の愛称を持つ、虎の記章をシンボルとする航空部隊(陸軍ヘリコプター部隊・海軍航空隊を含む)が一堂に会するイベント、「タイガーミート」に参加した航空機の写真集です。主に2007年以降、近年の機体を題材にとり、昨年開催タイガーミート2010参加機の写真も含まれます。

日本では航空雑誌などで毎年採り上げられる有名なイベントではありますが、纏まった形で一冊の本になったのを見た覚えがありません。やっぱり欧州機主体のイベントだからでしょうか?本書では冒頭、冷戦時代に始まったこの類まれなエアショーの歴史と現状を簡潔にまとめつつ本文は各国参加部隊別にページを割り振った編集となっています。模型としてはこれまでたま~にプラモデルが発売されることもありましたけれど、最近では完成品・デスクトップモデル向きの題材かな?昔は本当にただ機体にトラ縞模様を描いていた飛行機ばかりだったような気がしますが近年はどんどんスタイリッシュなペイントが増えているようでして、

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背面にイラストを配してバンクをうって初めて「観客」の目に映るようなペイントや、デジタルパターンのタイガーストライプなどビジュアル面がどんどん洗練されています。トラに関係する模様という一種の縛りがあるのでフツーのトラ縞だとだんだん飽きてくるんじゃあるまいか(苦笑)

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近年ではNATOの東方拡大に合わせてチェコ空軍所属のハインドやグリペンなども加わり、一段と華やかさを増したイベントとなっているタイガーミート。スウェーデンもロシアも原産国は未加盟ながらも、こうして機体は見られるわけで羨ましいかぎりだ…

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この角度・このカラーでラファールをみるとなんだか宇宙戦艦ヤマトのブラックタイガーみたいでカコイイ。ユーロファイター・タイフーンもいつかは参加するのかな?ちょっと部隊配属先とか、よう知らんのですけれど。

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新鋭機ばかりではなくベテランの機体も混在するのはヨーロッパならではで、こちらスペイン空軍所属ののミラージュF1とギリシア空軍A-7Eであります。ベトナム“三毛猫”迷彩のコルセアIIが絶滅せずにまだ飛んでただなんて欧州の航空事情は複雑怪奇。その驚きに比べれば垂直尾翼にちょっとトラ縞描いただけの手抜き加減もまったく気になりません!

そう、意外に国ごと、部隊ごとにスペシャル塗装へのちからの入れ具合や温度差が見えるのは一冊にまとまっているからこそですね。

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キャビンに旗広げただけのUH-1って手抜き過ぎにも程があるだろイタリア空軍。

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さすがにそれだけじゃマズいだろうと、判断はされたようですけどw

…実を言うと昔からイベントの存在は知っていましたけれどそんなに詳しいわけでもない。だもんでちょろっとネットで「タイガーミート」検索してみたらかなりの数で「タイガーミートハンマー」なる調理器具がヒットしてなにその強そうな武器。

どうも紹介記事としては薄い内容だなぁと思いまして、急遽関連キットを探してみました。あるもんですねぇ、ドイツレベル製1/100トーネードIDS

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塗装済み半完成品の「イージーキット」シリーズ製品です。

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当該の機体がまさに本書に掲載されていました。ドイツ空軍51AG、タイガーミート2006参加機体とのこと。

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プラモデルとしては古い設計のものなんだろうと思われますが、特徴的な垂直尾翼のマーキングは綺麗に印刷されています。キャノピー枠も塗装済み。

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主翼取り付け基部の構造はなんだかみてるとじわじわ来ますw なんでわざわざダボをふたつにするかなー。

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そんなわけで可変後退翼のギミックは漢らしく省略されてるとはいえ、組み立ててみれば素直な飛行機の形してますね。塗膜が厚いので一部ペーパーなどかけた方が宜しいのですが、ビッグワンガムにも通じるある種の懐かしさを、そのまま楽しみもよし。

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主翼下面の兵装パイロン取り付け基部を見てもはしたない悲鳴を上げたりないのは紳士のたしなみ。

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むしろドロップタンクのスペシャルペイントが再現されてることを誉め称えてあげたい!

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完成したらパイロンなんて見えないのです。下からのぞき込む輩はセクハラ犯罪なのです。

また、一部どころか全部のゲートはごく普通の設計なので当然ながら切り出しあとが目立ちます。けどメッキモデルちゅーわけでもないので修正は容易いものです。

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むかしから可変翼・双発・複座の各要素に加えて垂直尾翼の大きさからなんとなく大柄な飛行機だとイメージしてましたが、実際形にしてみると小さな飛行機ですね。このキットは1/100スケールですけどサイズ的には1/144のF-15とそんなに変わらない。F-15の方が巨大なだけだろーと言われればそれまでですが(^^;

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ドイツレベルのイージーキットには他にもいくつかタイガーミート参加機体がラインナップされています。イベント開催の現地で販売してたらつい手を延ばしたくなる楽しさがある、そんなプラモデル。スペシャルマークは塗るのも貼るのも大変そうですからして印刷処理で大変に結構。ロゴ切れてるじゃん!なんて言ってくる輩にはもれなくタイガーミートハンマーです。

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