「AMマガジンキット 八九式中戦車乙型(その壱)車体編」
ファインモールド製1/35旧日本陸軍八九式中戦車インジェクションキット、当ブログでも以前からお伝えしているように3号連続アーマーモデリング誌の特別付録でリリースです。
3号揃ってからまとめてレビュー…とも考えたのですが、やはり趣味の欲するところに抗うことは肯んぜず、鳥山明表紙イラストの11月号に付属する車体パーツだけささっと組み立ててしまったのです。
ボール紙のパッケージを開いてみると中には3枚のランナーが。車体組むだけで3ランナー!?さすがリベットだらけの八九式は分割も大変なのかと思いきや
ランナー枠自体がけっこう小さかったのでした。箱スケールならぬ箱サイズとでも言うべきか(^^;
参考までにならべてみたのはファインモールドの通常製品、九四式六輪自動貨車のものです。
3枚ならべてみるとこうなります。この状態でいろいろ見ていくと…
フロントフェンダー(敵性語ぢゃないか!)直下の拳銃孔や、
給水口蓋に刻まれた「水」のモールドに胸がトキメキますわぁ・゜(n’∀’)n゚・
組み立て説明は本誌56ページから掲載されています。あー、ですからして、もしもキットパーツ「だけ」を入手した場合、組み立てるのは大変かも知れませんが、たぶんそれはサービス対象外でありましょう…
作図は「エム図工房」様によるもので、囲み記事のインタビューに「模型の説明書は工業製品でもとくにハイクオリティな分野だと言われています」や「ユーザーがストレスなくスムーズに組み立てる楽しい時間」などまさにその通り!と感嘆することしきりであります。プラモデルの評価ってただ部品の出来だけでなく、パッケージング全般含めてのものだろうと常々思ってるものでいや重要ですよこういうことは。
もうね、取り付け位置がよくわかんないとかね、パーツ形状が全然違うとかね、そもそも間違ってるとかね、そーゆーのはどうもね。
説明書の手順に従い組み立てていくわけなのですが、車体は板状のパーツを合わせるいわゆる「箱組み」、けれども車体底面(B8パーツ)にサスペンション取り付け基部が一体化され、その隙間に側面板(C9、10パーツ)を差し込んでいく設計で何も考えなくても歪みを出さずに組み立てることができるのです。おおぅすげぇや。
…でもチキンな自分は手順を無視して先にC11パーツを接着しちゃったのでした。いいんです、トリ肉はヘルシーなのです。
車体編でいちばんの目玉!と思っている九一式車積軽機関銃。
ちょっとの改造で上下方向の可動化が出来そう。(やりませんが)
弾倉は取り外された状態なので、後ほどリリースされる砲塔機銃のパーツを複製すれば!(やんないですけど)
わかり難いですけど前照灯内部には電球部分と思しき凸が存在します。径の合うクリアーパーツを調達できれば展開状態も再現できますね。
だが接着する。まーその、基部とか配線とか大変そうだなーと思って(ヘタレめ)
組み立てのコツは別途記載されているのでなんの苦労もなくここまで組めます。リベットもモールドも多くて楽しいカタチ。
車体後部のディティールはこの先尾橇をつけたら見えなくなるのかな?
このあたりのディティールが甲/乙の形式識別点になるそうです。くわしくはカマド出版「日本陸軍の戦車」参照です。
そして最後にこのマガジンキットを組み立てるうえでとてもとても大切なこと。
なにか空き箱を用意する。
それではみなさん来月まで、さよなら、さよなら、サヨナラ~(淀川長治の体で)