タコム1/35 M3Grant BRITISH MEDIUM TANK Vol.3

塗装、デカール貼り、ウェザリングを施していきます。塗装、工具類や履帯などの部分塗装、デカール貼りを終えたところです。塗装の段階で使用した塗料などについて、画像の左から順に説明していきます。まず、塗料の食いつきを良くするサーフェイサーにはMr.オキサイドレッドサーフェイサー1000を使用。迷彩色にはタミヤアクリルのデザートイエローにフラットホワイトを混ぜた色をエアブラシで全体に吹きます。次にオリーブグリーンにフラットホワイトを混ぜた色で、ウネウネとした緑の迷彩をエアブラシで描きこんでいきます。このとき、タミヤアクリル用のペイントリターダーを加えることをオススメします。特にエアブラシで細吹きで吹くときはこれを加えるとノズルのつまりを防ぐことができます。塗装とデカールは箱絵の第3王立戦車連隊のものではなく、「砂漠のネズミ」のマークの入った第7機甲師団所属のものを選んでみました。タコムのデカールは他メーカーのものよりやや硬めな印象があるので、マークセッターを使いより密着させるよう心がけました。車載品の工具やワイヤーなどの部分塗装はファレホを筆塗りしています。この後のウェザリングをする前に塗膜とデカールを守るため、トップコートを吹きます。ウェザリングの工程です。ここでも使用した塗料などについて画像の左から順に説明していきます。Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンで全体をウォッシングした後、油彩のベージュで所々ウォッシングしてホコリっぽさを出しました。フェンダーや足回りには特に筆跡を付けながら、巻きあげた砂埃が付いたイメージで。カドの部分や擦れるところにファレホでスポンジチッピングを施し、細かなサビやキズを乗せていきます。全体的に白っぽくなったので、メリハリをつけるためにもサビ色を凹凸にピンウォッシュしていきます。サビ色には油彩の透明色ブラウンピンクを使用し、せっかくの埃っぽさを損なわないように透明色でサビ色を主張しすぎないよう配慮してみました。ワイヤーや工具、履帯などの金属部分にファレホのピグメント、ブラウンアイアンオキサイドとバーントアンバーをアクリル溶剤で溶いたものをランダムに塗り、塗りすぎたと感じた箇所は乾いた後に綿棒で拭い取ります。履帯の擦れた部分にファレホのナチュラルスチールでドライブラシを施して完成です。最近、新製品のリリースペースが特に速いなと感じるタコム。魅力的なそのラインナップに加えられたM3グラント。時期を同じくして発売されたM3リーとの作り比べも面白そうですね!


今回のキットはこちら!

1/35 英軍 M3グラント 中戦車(TAKOM)

 

その他TAKOMのM3ラインナップは・・・

1/35 米軍 M3リー 中戦車 (前期型)

 

1/35 米軍 M3リー 中戦車 (後期型)

Rinako Komatsu

AFVが好きで、主に1/35サイズを作っています。ガンプラなどのキャラクターモデルも少々たしなみます。年に数回、展示会やコンテストに参加しています。同じくレビューを書いているTomoya Komatsuは夫です。静岡ホビーショーなどの展示会では夫婦で「ヨフカシモデラーズ」として参加しています。よろしくお願いします!

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