海洋堂「REVOLTECH:骸骨剣士」
海洋堂特撮リボルテックシリーズNo.20はレイ・ハリーハウゼンのストップモーション特撮映画最高傑作のひとつ(ハリーハウゼンに最高傑作はたくさんありますw)「アルゴ探検隊の大冒険」に登場した「骸骨剣士」です。
ところでストップモーションアニメといえばやはり国友やすゆきの「ザ★トクサツマン」だと思うのですがどうでしょうか。みんなで84年版ゴジラに感動するラストはいかがなものかとは思いますが。
骸骨が武装して人間と渡り合うという構図は既に中世ヨーロッパの宗教版画などにも見られる図案なのですけれど、それはあくまで「死」のイメージ化や「死神」を題材にして社会道徳を説くためのものであって、現在のようにファンタジー的な意味合いでのモンスターとして「動く骸骨」をクリエイトしたのはまさしくハリーハウゼンの功績と言えるでしょう。最近豪華本が翻訳されてましたね。いつか読もうと心に誓って財布の紐を締める(笑)
こうして見るとただのガイコツなのですが、細かいところを注目すれば眼窩のデザインや決して人体の骨格とイコールではないプロポーションなど、キャラクターとして造形がなされていることがよくわかります。そしてそれを再現している造型もまたよしで、いまにもニヤリと笑いだしそうではある。
リボルバージョイントにまったく違和感が無いのは驚きです。これまでRPG系のメタルフィギュアなどで主に「スケルトン」として骸骨は散々造型されてきましたけれど、各部関節自在に稼働するガイコツなんて接骨院の診察室でしか見たことないぞ。
余談。リボジョイントを接写するのになぜ膝裏を選んだかというと最近とある人に「これからの時代は膝裏だ」と力説されたからです。似たようなものです。
こんなにも素晴らしいプロポーション、関節構造。しかし残念ながら流石に自立はしま…せ
自立するジャン Σ(゚Д゚)
いやーーーーーーーーーーーー、おどろいた。びっくりしましたよ?こんなに細身でもちゃんと直立してますよ??なんだか「アルプスの少女ハイジ」の最終回を見たかのような!感動してるよ!!
「土踏まず」をちゃんと造型しているところが勝利のカギと見ました。シド・ミードもターンAガンダムのデザインではここんところに気を使ってたような気がするんだよな。そうそう、ターミネーターのエンドスケルトンもこんな構造でしたね。やっぱ人体ってスゲェ。
僕ぁ絶対無理だと思ってましたよ。変な先入観持っててどーも、スイマセン。
なんて「先代林家三平ごっこ」も出来ます!
やべぇ
超楽しい。
映画「ウルトラ六兄弟VS怪獣軍団」に登場するタイのヒーロー「ハヌマーン」の真似!!!!!
とかやってると永久に終わらないので付属品の解説に行きます。
「アルゴ探検隊の大冒険」はギリシア神話をもとにしたお話なので骸骨剣士もギリシア式に円形盾と直剣で武装しています。剣は柄の部分で分割され、握り手に差し込んでしっかりホールド。
盾の方も腕ごと持ち手を交換することで自然に構えることが可能です。2種類付属でこちらはクラーケンの紋章が描かれてるもの。ところでこの手の円形盾ってドラクエなどのRPGじゃしょっぱい種類の防具と相場が決まってますが、ワタシ「300」って映画見てから物の見方を変えました。盾は鈍器です。ん、まーあの映画の盾はもっとデカかったですけど…
長槍に加えて獅子頭を描いた盾も付属。
盾は二種類とも非常に綺麗に彩色(印刷?)されています。ところでこの手のスケルトンってドラクエなどのRPGじゃしょぼい種類のモンスターと相場が決まってますが、ゲームによっちゃあとんでもなく強力なヤツがいてたまにヒドい目に遭わされますわな。
台座には劇中をイメージした「生えてくる途中の骸骨剣士」が2体分モールドされてます。剣を持ってる腕も動くぞ。
セットするとかなりイイ感じです。恐れも疲れも知らない古代世界のロボット兵士のような存在かー。
台座の裏には使用してない武器や腕パーツなどを収納(?)できる配慮がされてます。これはこれで実に親切な設計だと思うのですが、
本製品なら全部バラ捲いても成立すると思われ(笑)
劇中では七体登場した骸骨剣士、数を揃えても楽しそうなアイテムで、年末年始にかけて海洋堂が各所でプッシュしてたのも納得な一品でした。コイツならではの楽しみ方としては本編同様コマ撮り撮影でアニメートして…と思ってたら同じこと考えてた人は大勢いらっしゃるようですでにYoutubeに動画が。流石す。
古い映画作品を取り上げる時のいつものパターンで、今回も「アルゴ探検隊の大冒険」トレイラー動画を貼っておく。この手の映画も以前はTVの洋画劇場でよく放送されてたものですが、最近あんまり見ないですね。
「タイタンの戦い」同様CGでリメイクされたそうなんだけど、やっぱコマ撮りの方がいいよなー。
ところでイアソンさんって英語読みするとジェイソンさんなのか。