どっちが主役?1箱で2度楽しめるカーモデル
次々と新たに製品化されるプラスチックモデル。ちょっと把握しきれなくなってきて名作キットを見逃してるなんて方も多いはず。そこで、数多ある製品の中から「コレは紹介せねば! 」という要注目のプラスチックモデルをピックアップ。バッチリ解説していきます!
今回ご紹介するのは
「ハセガワ 1/24 アメリカンクーペw/ブロンドガールズフィギュア」です。
キットは1966年ごろにアメリカで生産された車、俗にいう「アメ車」を再現したキットに、同スケール(1/24)セクシーフィギュアのセットとなっています。タイヤはカーモデルではスタンダードな軟質素材。フロントグリルにはメッキパーツが用意されています。海外メーカーのカーモデルにありがちなエンジンとかはない、シンプルなパーツ配分で作りやすそう。
この商品、新製品でありながら“アメ車”は以前製品化されたものの再生産です。「なんだ〜」などと言うなかれ! ハセガワに限らずカーモデルは再生産されるまでにかなりの期間が空くことが多く、長期間再生産がされないアイテムはプレ値で取引されてることもあります。このキットもちょっとその類。そのため再販しても市場からすぐになくなってしまうことがあるんです。つまり、「いまは作らないなぁ?」なんて思っても、欲しくなってからでは「プレ値」になりがちなのがカーモデルの特徴なのです。
キットをじっくり見ていきます。大人の事情で「1966 アメリカンクーペ」となっていますが架空の車ではありません。ボンネット先端には「B●ICK」の彫刻が残されています。「1966年型B●ICK ワ●ルドキャット」の1/24スケールモデルなのです。
ちょっと残念なのは、「バリ」の存在。さすがにちょっと金型が痛んでるのかな?
再販時にクリーニングや改修ができたら良いのでしょうけど、まぁ、出してくれるだけでありがたいので、優しい目で見ることにしましょうね。
お伝えした通り、車は再販キット。それはそれで嬉しいけど
今回の目玉は何と言ってもこちらです。
「ブロンドガール」
レジンキャスト成形のフィギュアが秀逸なんです。さらにこのキット、レジンフィギュアが付属しての定価は税別3800円とリーズナブル。これもオススメしたい理由のひとつです。
リアルフィギュアって塗装が心配…と思うかもしれませんが、それはフィギュアのモールド、その質によっても変わります。「目だかまぶただかわかりにくい」「衣類と肌の境目がわかりずらい」といった造形のものは、正直塗り分けが難しいです。ですが、このフィギュアはモールドもしっかりしていてとても塗りやすい部類と言えるでしょう。
とは言うものの、フィギュア製作で最大の難関は目元の塗り分けができるか?と言うこと。ご安心ください。瞳用デカールが用意されています。ありがとうハセガワさん! 瞳のデカールさえあれば成形色が肌色なので、水着や髪の毛を塗り分けるだけで、充分な仕上がりになるのです。
ジワジワと人気が盛り上がり、今やジャンルとして確立しつつある「リアル女性フィギュア」が付属したこのキット。もちろんカーモデルとしても、良き時代のアメリカを象徴するような迫力がありますからボディカラーをスプレーペイントして仕上げたらカッコ良さそうです。いま流行り(?)のサビサビのボロボロ仕上げなんて言うのも良いですね〜。通常商品ではなく、限定生産なので買い逃しには御注意を!
ひとつのキットで2度美味しいこのシリーズ。見逃す手はありませんよ!
今回ご紹介のキットは