あなたもリベット萌えを感じてみない!?

今日ご紹介したいのはプラッツの「1/72 スピットファイアMk.Ⅸ“ハイバック”」です。

プラッツより発売になりましたこのキット、中身は「エデュアルド」製です。本家?のエデュアルドのキットは、品薄状態が続いています。模型誌などには店頭在庫のみって書かれるけど実際は売り切れ再販待ちという感じです。前回に引き続き「プレ値」が付いていることもあります(結局そこ? と言う訳ではないのです。安定供給してほしいけど実際は…と言うのが現実です。スケールモデルの多くは、ほしいと思った時には残念ながらないって事が多いのです)。 

エデュアルドのキットは、おそらく再現度でこのキットを上回るものは当分できないのではないか?なんて思わせる超名作。品薄になるのもわかります。ちょうど手に入りにくくなったなぁ〜なんて思っていた頃に救世主のプラッツ登場。キットの価格も抑えてくれてるし言うことありません。

▲パーツが多いと言っても選択パーツがほとんど。
使用パーツはさほど多くない
▲翼端のタイプは3種類付属。
なぜか(?)高高度用の尖った翼端パーツも付属する

全体と細かいパーツを見てきましたが再現度は高いし機体や翼の形状は素晴らしい! と言っても、実機と比べて測ったりすることもないんでかっこいいと感じるか否か以外あまり気にしてないんですけど。航空機模型で気にするといえばリベットです。数多くの展示会で作品を見てきましたが、ベテランモデラーの作品にはリベットがビシッと再現されているものが多く「飛行機模型はリベットが肝なんだなぁ〜」なんて認識を刷り込まれております。でもね、無理ですよあんなの。

それが無理じゃないんです。このキットは機体全体に繊細なリベットがビッシリと! 1/72スケールですよ?信じられます?ベテランモデラー出なくても超絶リベット再現を手にすることができるのです。リベットが施されたキットは他にもありますが、エデュアルドはトップクラス。私がスピットマニアで贔屓目に見ているこのをのぞいても、素晴らしい仕上がりなのがわかっていただけると思います。

ハァ〜、見とれてしまう仕上がりです。これ以外何が必要?って気もしますが、他にもいいところありますから紹介しておきます

組み立て説明書が日本語になっているのは嬉しいかも(当たり前ですが、どうしてもエデュアルド版と比べてしまう)。しかも塗装図はカラーです。仕上がり時の色味がイメージしやすくていいですね!

パッケージの裏も無駄にしないのがプラッツ流。このキットに限ったことではありませんが、下箱の裏には、指示に従い切り出せば製作中に機体を置いておける作業用スタンドがプリントされています。完成品後の運搬や収納時にサポートとしても使えるのです。こういう配慮は大歓迎!

というわけでございまして、結局何が言いたいのかというと…

やはりリベットですよリベット。組みやすいとかはさておき、このパーツの表面をネットリと見ているだけでも幸せになれます。飛行機モデラー以外にもこのキットを機会に見て欲しいと思うんです、時折現れるジャンルを超えて感動するキットだと思うんですよね。「ちょっと前に出てたの? エデュアルド?何それ知らなかった」なんて方もプラッツで味わって欲しいです。それと模型って金型作って〜なんてやらなくても、プロデュースやパッケージングで価値ある製品は出来るんだと思いました。プラッツさん勉強になりました。

先に発売されたNk.XⅥは即品薄状態でした。こちらは第二次大戦中に最も活躍した“本命”のMk.Ⅸだから、お求めは即決レベルでゲットして、皆さんもリベットモールドに萌えまくってください!


今回ご紹介のキットは

1/72 スピットファイア Mk.IX ハイバック/ プラッツ
Mk.XVI “バブルトップ” / プラッツ
1/72 リミテッドエディション スピットファイア Mk.XVI
デュアルコンボ / エデュアルド

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

You May Have Missed