緊急セール連動企画!模型誌作例の“舞台裏”を公開します⁉︎

本日はモデルグラフィックスの誌面で紹介された作例記事の補足を紹介したいと思います。ワタクシが担当しましたのは特集内のヴァイキング水産高校車両 Ⅲ号J型とM24チャーフィーの2両です。どちらも「冬季迷彩」の仕上げがキモとなる車両ですね。その冬季迷彩ですが、ベタッと全部真っ白(TV版のプラウダ車両のように)ならいいのですが、かすれて下地のグリーンが出てる…と、ひと筋縄ではいかない感じです。モデルグラフィック誌でも冬季迷彩再現の工程手順は文章として掲載させていただきましたが、せっかくなのでさらに詳しく紹介したい!ということで、途中写真を交えつつ、斉藤流のヴァイキング水産学校車両の冬季迷彩を解説していきます。

▲モデルグラフィックス9月号の作例として作りましたヴァイキング水産高校のM24チャーフィーを例に冬季迷彩再現方法を紹介します(ちなみにⅢ号も同じ方法)


▲まずは車体基本塗装を塗り終えたらモデルカステンの校章デカールを貼ります。デカールの水分がとれたら、ツヤ消しクリアーを吹いておきます。これで準備は完了。冬季迷彩はMr.ウェザリングカラーのホワイトを使い再現していきますぞ!
▲Mr.ウェザリングカラーのホワイトを塗ります。全体にビチャビチャと…ではなく、なるべく必要なところだけ塗るようにします。「必要なところ」の参考にはガールズ&パンツァー公式ホームぺージ(http://girls-und-panzer-finale.jp)にあるイラストを見ながら作業すると良いでしょう


▲ウェザリングカラーを塗ったままだと滲んでますって感じで、カスれてますって感じにはなりません。そこで綿棒に専用のうすめ液をごく少量含ませておき、かすれた感じに整えていきます。白くなくていいところから、白を残したい部分に向かって綿棒を動かす感じでおこないます


▲車体下部は白が多めに残っているようです。広範囲の白い部分はタミヤ アクリルのフラットホワイトを使いエアブラシで塗りました
▲冬季迷彩が完了したらツヤ消しクリアーを全体に吹いておきます。これはスミ入れ作業など後の作業からここまでの塗装を守る(保護)するためです


▲仕上げはエナメル塗料のスミ入れだけです。ウェザリングはしていません。ガルパン戦車で汚いのはあまり好きじゃないって言うか、「じゃぁ、普通の戦車模型作ればいいじゃん」って思ってしまう葛藤があって気持ちよく作れないんですよねぇ。とまぁ、それはいいとして、スミ入れはタミヤの「スミ入れ塗料 ブラック」を使いました。さっきまで白っぽくボヤ〜っとしてましたが、これでかなりひきしまってきました。ひと通りスミ入れ塗料を流したら、タミヤ エナメルのうすめ液を含ませた綿棒で、はみ出しやにじみを拭き取れば完了です


駆け足でしたが、ヴァイキング水産学校の冬季迷彩再現方法を紹介ました。完成状態をもっとキレイな写真で見たい!(&Ⅲ号戦車も作ってますのでそちらも)って方は、今月号のモデルグラフィックスをご覧いただければと思います、というかぜひ買ってちょうだい(モデルグラフィックスの方には基本塗装のグリーンを作った際、何を使っているのか塗料チャートが掲載されています)。

そして、ホビーリンクジャパンでは今回のブログに合わせてガルパン関係の“緊急特別セール”をやってくれるとのことなので、そちらも要チェックですよ! ではまた来週〜






今回のキットはこちら!
モデル・グラフィックス 2019年09月号

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元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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