箱絵の印象で損をしている疑惑!?肝心の中身はどうなってるの?

中身がうんぬんという前に、箱絵から感じるイメージで中身を見る前に「パス」されちゃってはあるまいか?なんてキットを発見しました(かなり個人的な思い込みを堂々と言ってますが)。それがボブキャットモデルの1/48「ソビエト連邦軍 Yak-28PP ブリュワーE 電子戦機」です。
箱絵が残念でも肝心なのは中身です。というわけでワタクシも初見のこのキット、果たして箱絵同様中身も微妙なのか、珠玉のものが出てくるのか?さっそく開けてチェックしてみたいと思っとります

▲みてこの箱絵(絵?写真ですけど便宜上ね)なんか適当な実写背景にプラモの完成品を貼り付けるというね?特撮っぽくしてくれればまだしも、まんまですから違和感しかない。それとせめて銀単色の方がソ連機っぽくっていいと思うんだけどなぁ。上側の緑の枠とかさぁ。とまぁ、ワタクシが思うに外しまくりの箱デザインと感じてしまうわけです


▲よくみたらパイロットいないじゃん!飛んだらダメじゃん!
モヤモヤする箱絵なんですよね。
じゃぁ中身もへっぽこなのか?肝心なのはそこですから。早速パーツを見ていきます


▲さすがに!/48なのでパーツは多いですね。特にコクピットと脚周りのパーツが多めと感じます(バリエーションのためのパーツもあるので全部は使わないようです)キットにエッチングパーツの類は入っていません。プラスチックパーツのみです


▲ふむ、表面のモールドは悪くない


▲マーキングも豊富にセットされていますな、感心感心


▲で、気になる部分だけ組んでみました。まずはコクピットですがかなりよくできてる。機体側面にある計器板が機体パーツとは別パーツになっていて、ひとつずつ接着します。整形とか大変だけど立体感あっていい感じ。前席のハッチは裏側も再現されていて開けられます。シートの再現度もなかなか(ここまでちゃんとしてるとシートベルトが欲しくなるけど)


▲ノーズのクリアーパーツは気持ちよくぴったり付きました。
合わせて先端パーツもぴったり。箱絵に比べて、決して悪いキットではなさそう


▲各脚部がまた繊細でよくできてる。よくできてすぎてて強度は心配かな?組み上がるとそれなりにあったし、不注意でタイヤを引っ掛けちゃったんだけど壊れなかったんですが、でもやっぱりちょっと心配ではありますね


▲エンジン部分は横からニョキッと生えている小さなダクト類はカウリングとは別パーツになっていて立体感がある(ダクトはスライド金型でによって開口もしてあります)
それにしてもさすが1/48 双発ジェット機、エンジンだけでも大きいですね!1/72単発レシプロ機の機体ぐらいの大きさです


▲ジエットノズルもご覧の通り。再現性は結構高いキットなんです


▲あ、増槽が翼端のところでポニってなってるんですねぇ。知らなかった。こういう発見も模型の面白さですねぇ


チェックして思うのは、メーカーの志しに設計だったりがちょっと追いついてないのかな? って感じです。でもディテールとか再現度が低いわけではないので、じっくり腰を据えて向き合えば答えてくれるポテンシャルはありますね。また、ちょっと組んでみて感じたのは「エンジン周りの仮り組みは必項だな」ということです(主翼と機体の接着はかなり気持ち良く付きました。スッと入ってピタって感じは素晴らしかった)。それと、説明書の組み立て指示がさみだれで、コクピット作ってたと思ったら違うものがちょっと入って、戻るのかと思いきや、また違うものをちょこちょこみたいな。慣れないと「え?え?」ってなりそうですが、それは慣れかな?
とにかく、出来上がるとかっこいいのは間違い無いので(冷戦時代のソ連機がカッコ悪いはずがない)挑戦してみてはいかがですか?ではまた!


今回紹介したキットはこちら!

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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