今月の模型誌をレビュー

今月も月刊誌が3冊到着しましたので、今日はその内容をワタクシなりにご紹介していきたいと思います

今月の月刊モデルグラフィックスは「ガールズ&パンツァー最終章 第2話」の特集となっています。「なんでこんなにいっぱい載ってるの?」ってぐらいガルパン車両の作例がたくさん掲載されていて、今月号は「模型見たな〜」満足感がめちゃくちゃ高いです。模型以外でも今までその存在こそ明かされていましたが、どんな学校なのか謎だったのが(コアラの森学園とか)バッチリ解説されています。また、表紙にもなっていますが第2章で初登場の知波単学園新車両もガルパンモデラー内藤あんもさんの作例で紹介。あんもちゃん相変わらず上手いっす。作例の車両(艦艇?)は多色迷彩なのですが、その迷彩パターンがわかりやすくイラストで掲載されていたりと模型的資料性も充分でした。あんもちゃんに負けてられないとばかりに(?)かく言うワタクシもオッパ……じゃなかった、ヴァイキング水産高校のM24チャーフィーと、Ⅲ号戦車J型で参加してますので、ぜひチェックしてくださいね!

※ワタクシが担当した作例のうちM24の製作工程解説は当ブログで紹介します

特集以外も、高橋さん(Myカーモデル師匠)のタミヤ、レベルといった複数社の「新旧フォードGT」作例も見事としか言えない仕上がりですし、他にもエアフィックスの 1/48 ブリストル ブレニムMk.I FやP51マスタングの作例や艦船作例も掲載と、なんだかスケールものが超充実してます。キャラクターモデルでは女神デバイス「青騎士」が超キュートで必見ですよ!



月刊ホビージャパンはガンプラの新製品に合わせた王道の特集。「0080 ポケットの中の戦争」に焦点を当てた内容です。「言われてみればポケ戦のキットってこんなにあったんだよね」なんて掲載作例で気付かされたり。また作例がどれも素晴らしいんです。「ちょこざいだな?」なんて思うのはひとつもありませんでしたね。久しぶりにズゴックE型、ハイゴックのカッコいい作例も載ってるし、情景仕立ての作例はどれも世界観との違和感が全くない、本当にポケ戦の上質な情景と感じました。ワタクシ原作にリスペクトしないのは苦手なタイプなのですが。リスペクトといえばNT-1実戦配備型(?)は、架空機でしたがキットが欲しくなるぐらいカッコいいと思います。なんなんでしょこの塩梅?センス? 
この特集を読むまでは新発売情報などを見ても「NT-1はそれほど… ザクFZでしょ」と思っていましたが、特集を見て「Ver.2.0 カッコいいじゃん」ととても作りたくなりましたよ。

特集以外でも、小澤京介のブロックヘッドはウェザリングが最高です! そのほか、フレームアームガールズの作例もモリモリ載っているし、レジンやソフビの怪獣も載ってるし、ヤマタク先生のタミヤ フンメルの情景や嘉瀬さんのベルゲパンターを使った雪原の情景などなど、最高の戦力を惜しみなく投入してる感じはちょっと圧倒されます。(で、ちゃんと初心者のためのライトな記事もあるのがエライよねぇ)

後半は恒例のフィギュア系製品紹介もあって、相変わらずの充実ぶり、今月もこれぞ「総合模型誌」って感じでした。



月刊モデルアートはカルビン・タン氏やユン・ギヨル氏といった海外のトップペインターに塗装方法をレクチャーしてもらうといったフィギュアのハウツー特集。特筆すべきは、ミリタリーやリアルフィギュアだけでなくキャラクターモデル調のフィギュアペイントにまで踏み込んでいることですね。それにより、フィギュアの塗装に興味がある広い範囲のモデラーのニーズをフォローするハウツー記事となっています。レジンの色によって塗り方や塗料を選択することや、塗料に合わせたタッチなど細かく解説しています。また紹介している例題の比率で言うと女性フィギュアが多めとなっていて、塗り方も数通りのアプローチが紹介されています。まぁ、カルビンさんをはじめ、テクニックを紹介(解説)しているモデラーはどの方も本当に超絶な方々なので、フィギュアペイントに興味がある方はもちろん、今はないと言う方にも「持ってた方がいいよ?」と言いたくなる特集内容だと思いました。

特集外では、個人的にタミヤ のTS050を軸にしたル・マン24時間耐久に参戦した日本メーカー小特集記事が見ごたえありました。やっぱり、TS050より030の方がカッコいいと言うことも確認できたし(そこ?)。



と言うわけで、今日は月刊誌3冊をバーっと紹介しました。見る方向が変わると見え方が変わるもので、編集員時代は自社他社問わず、模型誌を見ると勉強のために「よくないところ探し」をしたりもしましたが、いち模型ファンとなってみると、「やっぱり模型誌は読んでて楽しいじゃん」と。かなりワタクシごとですみません。この調子でいくとアーマーモデリング誌もレビューするのかな?なんか緊張するからイヤだな〜(笑)ではまた明日!



モデル・グラフィックス 2019年09月号
月刊ホビージャパン 2019年09月号
月刊モデルアート 2019/09

斎藤 仁孝

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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