新製品はまた「E-2Cホークアイ」?それっていったいどういうこと⁉︎

キネティックから1/48「早期警戒機E-2Cホークアイ」が新発売。キネティックのホークアイは米海軍型を皮切りに、すでに数種類発売されてきましたから、今更紹介してもという気もしますが、引っかかったのは「航空自衛隊仕様」だったこと。いや、2010年ごろに航空自衛隊50周年記念塗装機をキット化したじゃない。あ、再生産か?そうなのね?確かに最近入手しにくくなってるからね!どれどれ?…ん、そうじゃないじゃん!実機同様アップデートされてるじゃん!というのが今回のお話なのでございます



▲結論から言いますと今回のE2Cホークアイは「NP2000仕様」、つまりアップデート機を製品化したというわけ。航空自衛隊仕様の製品を実機同様アップデートさせた製品なんです。最大の特徴は片側4枚から片側8枚になったプロペラ。米軍仕様ではNP2000のキットは発売されていました。つまりそのパーツというわけです


▲で、デカールを見ると、以前の空自仕様のものに加えて小ぶりなデカールが追加されています


▲久しぶりに見た&見たことない方のためにパーツの大きさなどをご紹介。レシプロとはいえ2発だし1/48だしで機体は結構大きい(長い)ですねぇ。全体的に入っている筋彫りモールドはきも〜ち太めですが、塗装してスミ入れしたら流しやすくてちょうどいいかも?


▲特徴的なレドームも大きいですね。模型の展示会で見ても結構な存在感!


▲主翼は左右から期待パーツに差し込むのではなく、一部を胴体と一体にすることで作りやすさと強度が確保されています。これなら背中におっきなレーダーを載せても大丈夫というわけです


▲尾翼も左右が一体担っているので作りやすそう。何より左右で取り付け角度が歪んだりしにくそうなのがいいですね!


▲さすが艦載機?主翼は折りたたんだ状態にも組めるのがこのキットの特徴です。それと主翼にある主な動翼は別パーツとなっています。動翼には模型的都合でステーみたいな出っ張りがモールドされていて、それを主翼に差し込むことで角度を決めることができるようになっていますが、ステーを切り取り接着角度を変えることで、それぞれにアクションをつけることもしやすいキットになっています


▲クリアーパーツは窓部をはめるのではなく周辺も含めてパーツ分割されている部分が多く、接着剤のはみ出しに神経を使うことが少ないのがいいですね。塗装時にマスキングをすれば綺麗に仕上がりやすい仕様になってます


レベンコ中尉の贈り物?田中角栄総理がお買いになった航空自衛隊のホークアイは10万時間無事故を達成したり(スペマは興味ないけど、その機体のデカールは欲しかったかも?)アップデートされていまだ現役。何でもアメリカの本国仕様はアップデートがさらに進んで“なんかステルス機も見えるようになっちゃった”そうで(E-2D アドバンスドホークアイ)、航空自衛隊も購入するそうなんですよね。それもそのうち製品化されるのかな?楽しみですね!ではまた来週〜


今回のキットはこちら!
1/48 E-2C ホークアイ 航空自衛隊 w/NP2000
by  Kinetic
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元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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