ハセガワのタイミングとアイテム選択が超絶すぎる件について⁉︎
最近ものすごく「アイテム選択」が素晴らしいのではないかと思うのがハセガワです。ハセガワといえば「飛行機」なのは間違いないのですが、選択がうまいと感じるのはむしろそれ以外。例えばクラッシャージョウのシリーズでは今そのタイトルを選ぶのは最高でしょってタイミングだと思うし、カーモデルでも(ワタクシ的にはスターレット、シビックRSは謎ですが)待望の再販を挟みつつニッサンC91とか、スカイラインGTSとか絶妙のバランスで新規に足していっている。コンバインとか、チャレンジ精神なんていうのもあったりするのがまたいいよね。ちょっと違う話かもしれないけど卵ガールズの展開とかね。とにかく新製品がどれも「うまいなぁ〜」というのがワタクシが最近のハセガワさんに思うこと。うまいところをつくでいうと、市販車バイクシリーズもまさにという感じです。なんでこんな話をするのかといえば、今回紹介するのは「スズキ GSX-R750」なんですが、このバイク、あえて反感を買う覚悟でいえば「お金ないけど、それなりのスペックは欲しい場合にちょうどいい中古バイク」だった時期があった気がします。友達が最新鋭ホンダのCBR900RRファイアーブレードなんだけどそんなお金ないんで、みたいなね(もちろん好きで大事にしている方もいっぱいいたけど)。カタナとか名車と言われるバイクと最新スーパーパフォーマンスバイクのはざま、エアポケットにズッポシ位置していた頃があったと思うんです。その頃はあまり人気はなかった。GSX-R 750だって最新鋭にどんどん変わっていくしね、見劣りしますよ。世はパフォーマンス優先時代だったし。
でも紆余曲折あって(あったのか?)時間が経つにつれ、GSX-R 750初期型も綺麗にレストアされたり、そうしたバイクがそれこそ結構いい値段で取引されるようになってきた。スペックというよりも歴史的な名車としてちゃんと評価されているんだと思うんです。ハセガワのキットはまさにそんな感覚がある今だからこそ、「最高にうまいタイミングだなぁ」と思うのです。
と言うわけで、本日はハセガワのGSX-R 750を紹介するフリして、ワタクシが思うGSX-R語りをお届けしたいと思います。
以前もちょこっと書きましたが、ワタクシ前々職は「街のオートバイ屋さん」でした。今となっては全くいらない整備士免許なんかも持ってたりするんですが、このバイクもよく整備しました。ず〜っとその頃に懐かしさを感じたことなんてなかったんですが、「模型」というフィルターを通して改めていじったりすると記憶が蘇ってくるもんですね。パーツを眺めては一人「そうそう」なんて盛り上がってしまいました。先にハセガワから出た「GT380」は整備したことないし、ワタクシのお兄さん(下手するとお父さん)の時代なので「ふ〜ん、よくきてるね」程度だったんですけどね。アイテムによってこんなに感情が動くんですなぁ。
それにGSX-R 750は日本のバイク史ではターニングポイントとなった一台なので、プラモデルになって当然といえば当然。当時ナナハンといえば車重は250キロとかあった時代に180キロという驚異の軽量マシンで、それだけではなくエンジンのパフォーマンスも素晴らしく、さすがにルマンとか全日本とか出るレースは全部勝ってた。軽量目的といえば油冷エンジンもその一つ(空冷でもあるけど)。水冷のほうが冷却性能はいいんですけど、エンジン自体は重くなるそうで「オイルをピストンの裏とかに吹き付けて、表面の熱を剥がす」とかわけのわからない説明を当時メーカーからされたことがあります(でオイルを冷やす)。
プラモの話に戻してもこのエンジンだけでワクワクできます。タミヤのカタナや3型カタナに載せると(足周りも使えるかな? ド定番ならアオシマの「GPZ900R TUKIGI」にGSX-R1100の倒立フロントホークとホイール(89以降?おそらく90か91)がついてるので流用するとよりオートマ◯ック風で完璧)実車それ系定版カスタム車両を作れるしね。
というわけで? まだまだ話したいことあるんですけどね、この5倍ぐらいになっちゃう(模型関係ないし)のでこの辺で。長文にお付き合いいただきましてありがとうございました!ではまた来週。皆さん良い週末を〜
今回紹介したキットはこちら!