内藤あんもの「見に行かずにはいられない!?」
どもどもこんにちは内藤あんもです。台風19号の被害にあった方々、一日も早い復興を願っております。
さて!前回に続き今回も脱線します!いや、脱線という感じが悪いので番外編第二弾です。先日まで愛知県の名古屋飛行場に隣接している施設「あいち航空ミュージアム」ではるばるイギリスから飛来したスーパーマリンスピットファイアMk.IX、通称「シルバースピットファイア」のレポートであります。
今回飛来したスピットファイアMk.IXは大戦中の1943年に製造された機体であり、今回の世界一周飛行の為にフルレストアされたもの。機銃も外し、コクピット後部に燃料タンクを増設した機体は2019年8月にイギリスを旅立ち、各国を経由して9月に日本に飛来しました。予定では9月中には日本を離れる予定が様々なトラブル(台風とか)に出くわし、あいち航空ミュージアムでの公開も予定よりも半月以上遅れる事に。その結果、あんもさんは見に行けるチャンスを得たという…! なんかこう手放しで喜んでいいのか分かんないですが、まあでも嬉しい限りでしたヨ!
そう、あんもさん実は一番好きな戦闘機は?と聞かれたら間髪入れず「スピットファイア!」と答える人。いや、以前はタイフーン/テンペストだったんですけどねー(ごにょごにょ)。あんもさんのTwitterとかブログ見てる人は知ってると思いますが今ヤバいぐらいのスピットファイア熱が高まってまして、各社各メーカーの1/72スピットファイアを作り倒している状態。そんな状態ですのでこのシルバースピットファイアを見に行くという事はイコール「実機のディテールをチェックしまくる」という事になるわけでして。ええ、ン百枚の写真を撮りましたよ…。その中からちょこちょことスピットファイアを作る際に参考になりそうな写真をチョイスしてみました。
まずはコクピット周り。中身も大事ですがそれは見る事が出来ないのでキャノピーの感じなんかを。第二風防と第三風防の微妙な隙間とか気になるやつでした。ちらっと見える内部だと防弾板は外してある感じですね。重たいし。照準器は取り外して飛行中はタブレットを装備してるそうです。
機首回りなんか見てみましょうか。排気管は世界一周飛行の前ではフィッシュテイル型を付けていましたが丸筒型に変更している様子。焼け表現も参考になります。排気煙は展示にあたって綺麗にしていますねー。カウルを固定するファスナーの形状もわかります…まあここまで再現しようとなると1/32でもしんどいかもしれませんけど!
続いてランディングギア。磨きまくった機体外板と違い鈍いシルバーとなってるのでここは塗装っぽいですね。一番「ほほう」となったのは自重変形タイヤな感じ(模型的表現)。意外と接地面が潰れているなーという印象です。側面が大きくはみ出してはいないものの、接地面を軽くヤスるだけでも模型的にはいいかもです。
主翼はアングル的にあんまり色々撮れず悔しい感じ。機体下面にはラジオコードがあります。排莢ポートは裏から塞がれてる感じがわかります。スピットファイア模型の鬼門、ピトー管も実物を見ると意外と頑丈そう。上面を見るとタイヤハウスのバルジがわかりますねー。20ミリ機関砲の機関部を逃がすバルジはなくなっております。
尾翼回りを見てみますと、ラダーとエレベータは戦後型スピットによくある金属製には置き換えられていないようでシルバードープで塗装されてます。質感がガラリと変わってる感じが分かります。あとアレだ、水平尾翼のエレベータは「地上時には下がってる」んだなあと改めて確認。
とまあ重箱の隅をつつくような内容でしたが、厳選した画像なのであんもさんのシルバースピット画像フォルダにはもっともっとヤバい写真がいっぱいありますぜ…そこまでいらんだろうというのが(笑)。いや、でも多分「なんでここ撮ってないんだよ!」ってなるような事も多いんですよね。ウン。
あと今回の目的は自作したシルバースピットとホンモノを一緒に撮る、なんてイベントもありました。ハセガワの1/72スピットファイアMk.IX(生産中止中)に自作したデカールを貼ったもの。実物と模型を並べる機会なんてなかなかないですからねー!楽しかったです。ちなみにスピットファイアMk.IXのキットは各社から出ておりますのでこれを機に是非スピットファイア模型にチャレンジしてみてはどうでしょうか!
ないとうあんも / 月刊アーマーモデリング誌での連載を始め、月刊モデルグラフィックス誌といった模型専門誌で作品を発表するなど、絶賛活躍中のプロモデラー。模型誌の誌面ではAFV作例製作で起用されることが多いが、じつは航空機模型やキャラクターものにも造詣が深いオールマイティービルダー。