けんたろう所長のプラスチックモデルラボラトリー【グレーにだって個性はあります】

けんたろうでございます。突然ですが、この色って何色ですか? たぶんみなさんグレーっていうと思います。実際ほとんどの名前がグレーです。グレーって、世の中ではかなり広い範囲でグレーって言います。ですが、模型の世界だと同じグレーって言っても千差万別で、これがひとつ間違うだけで完成品の見栄えが格段に異なる結果になったりするのです。




こういうとき役に立つのが、Mr.カラーだと305番です。ニュートラルグレーよりは少し濃く色があり、重そうなグレーです。もっと濃くしたいという場合330番などもギリギリグレーと黒の境目にいます。40番ジャーマングレーは黒扱いでいいと思います。逆に軽そうなグレーは306番です。多色で塗り分ける武器だったりする場合は軽い側の色に使うと濃い色とケンカしません





こんな感じで、ざっくり濃さや色の方向でグレーを分類しておき、全体の色を見たり、関節でこの色を使ったからこの色、という感じでチェンジしたりと、臨機応変にグレーを変えています。ざっくりと持っておくだけで、さり気なく完成品の良さを下支えすることができるのがこれら便利なグレーたちです。ぜひどうぞ。

けんたろう/模型総合誌、月刊ホビージャパンや月刊モデルグラフィックスで絶賛活躍中。模型の腕前も確かながら「作品を残す作家タイプ」というよりも「模型を作る楽しさを探求し、発信するタイプ」のプロモデラー。