今から始める「女性フィギュア」の組み方塗り方あれやこれ

鉄は熱いうちに打て! そういう言い方からすると、ワタクシ的にはまさに女性フィギュアが熱いわけです。ならば次は打つべし! なのかな。昨日ジルプラで塗りやすそうな予感がするフィギュアも発見できましたし、まさに始めどきかなと。これ以上周回遅れになると取り返しが付かなくなるかも? という焦りもあったり(焦りとは、やってみたら面白いのにやらなかったばっかりにそれを知らず、知らなかった期間があとで勿体なかったと思うのではないかということ)。で、私的なことはさておき、やったことないことを皆さんに「楽しいですよ〜!」とは言えませんし、ここらでひとつ挑戦してみようと思います。今日はそのプロローグです。

▲初めてのフィギュアは1/20「ウルバナ」さんに決めました
▲ジルプラのキットはレジン製。そこまで期待してなかったのですが
ゲートも少なく整形の手間もかからずにとっても作りやすい印象です
▲金属線こそ付属しませんでしたが、強度が必要な部分には「芯」をいれやすいように穴が空いているのが嬉しいですね。結局自分で穴開けて金属線通してってやるんですけど、穴がずれたりして結構面倒なんですよね
▲ゲートを処理してて思ったんですが、パーティングラインがないんです。脇のところとかあるんだろうなーと思ったところに全くないので、ゲート跡を処理したら加工終了なんですよね。なんどもいって申し訳ないけど、そんなところまで期待してなかったので驚きました。本当にいいキットだったみたいね。やっぱり組んでみないとわからないことって多いですな。で、塗装のしやすさを考えて(しかもキットは塗装しやすさ考えてパーツ分割されている。シャツと首回りのところとかね)全部組み付けずにこの状態で塗装に移りたいと思います

工作はひとまず完了かな?というわけで、
次はどんな塗料を使うかってことを考えていきましょう。

▲まずはタミヤのエナメル塗料です。
とても塗りやすく発色など全ての面で安定した塗料ですよね。でも塗膜が弱めなので、塗装面を筆で何度も行ったり来たり…なんてやっていると、先に塗った塗料(タミヤエナメルの上からタミヤエナメルの場合)が溶け出してしまい、最悪下地まで見えてしまうなんてことも。ワタクシ的にはその「先に塗った塗料が溶ける」のが苦手で神経を使うため、あまり使いません。でも、慣れている方は塗料同士を混ぜあうブレンディングもできるようで、色の境目が自然にぼやけたような状態を作りやすいようです
▲ラッカーは独特の皮膚感が出るので、実はフィギュアに向いているのでは? と思っています。ただワタクシは色をどんどん重ねていく塗り方をするのですが、やはり先の塗料が溶け出す問題があり、うまく塗ることができません。リアルフィギュアの塗装では使えるようになることもまた必項になるかもしれませんが、それはまた慣れてきてからということで…
▲タミヤアクリルもフィギュア塗装に向いている塗料のひとつです。ですが、きも〜ち塗膜がモタッと厚い感じがする(乾燥すると薄くなりますが、作業中気になるのです)ことと、アクリルの割には下の色を隠す「隠蔽力」がそれほど高くなく、ワタクシの重ね塗りにはあまりマッチしないので使いませんが、下地塗装用としてはツヤの消え具合が最適。ワタクシのフィギュアペイントにはなくてはならない塗料です
▲アモバイミグヒメネスのアクリル塗料もいい塗料ですね。正直フィギュア用の塗料が充実していれば、使いたい塗料なんですが、車両用はあってもフィギュア用が少ないんですよね。重ね塗りには向いてる塗料で、塗膜も薄く、また隠蔽力もあるので、ほんとうに使いやすい塗料です。この塗料を使って塗装すると、ナチュラルな仕上がりというよりは少しクドイ感じになることがあるかもしれません。それは隠蔽力が高いがゆえにそうなるのです。なので皮膚の透明感は出しにくいかもしれません。リアル系フィギュアより、ファンタジー系やミリタリーにはとてもマッチングの良い塗料だと思います
▲アモバイミグヒメネスからはもうひとつ、オイルブラッシャーもフィギュア塗装にはとても向いている塗料です。油彩独特の隣り合った色同士の境界線を少し混ぜ合わせ中間色とすることで、自然な色合いの変化とすることができる「ブレンディング」に最も適した塗料と言えるでしょう。ブレンディングは慣れると、最も簡単な塗装方といっても差し支えないかもしれないと思います。ただし油彩を使うと「油彩を使って仕上げたフィギュア」にしか見えないといいますか、先ほど同様にファンタジーやミリタリー、ヒストリカルフィギュアにはマッチするのですが、リアルな女性としては少しアクが強くなってしまうこともあります。コントロール次第なのですが、今回はちょっと違うかな? ブレンデイングについてはまた別の機会に紹介します
▲ハンブロールエナメルは15年ぐらい前にはフィギュアペイントといえばコレ!という風に一斉を風靡したのですが、白や黒といった基本色が日本で入手困難になり、それと合わせてファレホアクリルの登場などと重なってフェードアウトしてしましました。ですが、発色の素晴しらや、筆への含みと伸びの良さ、一度乾燥させると専用のうすめ液でも溶けにくい性質であること、色数の豊富さからフィギュア塗装にとてもあっている塗料だと思います。近年、ずっと入手難だった基本色やうすめ液が安定供給されていて、ハンブロールを使わない理由が完全になくなりました。なのでファレホアクリルに浮気していたワタクシもハンブロールに復活したのです。ということで、ワタクシが初めての女性フィギュアで使うのはハンブロールエナメルでいきたいと思います。

組み立てと使う塗料についてあーだこーだ言ってきましたが、いよいよ塗装していきたいと思います…って、あ、あれ?もう時間切れ? 残念、続きはまたということに(いよいよになったらビビって心の準備に入ったな…)お後がよろしいようで!



▲今日紹介したジルプラはコチラ!
▲ブリックワークスの彼女も魅力的なんです!

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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