いま再び「ジオクレイパー」が最高におもしろくなっている理由

「集める、広がる、街ができる」をコンセプトに展開する拡張型都市開発トレーディングフィギュア「ジオクレイパー」。コンセプトのスタートからはちょっと経っていますし、なにを今更?と思われるかもしれませんが、クリアー仕様と言う新製品が誕生しましてですね、改めてラインナップを見てみたら「なんか揃ったから紹介したい」と思っちゃったんですよね。
ジオクレイパーは集めて街を作るなんて王道(?)の楽しみ方とは別に、水没ジオラマとかアートの素材という側面もあったりします。発想力でいかようにも魅力を増す。揃ったなというのはアート作品素材としての選択肢というか、もっと自由な発想に対応する商品に昇華したのではないか?ということ。
というわけで、今回はちょっと振り返りつつ、ジオクレイパーのラインナップを紹介していきます。



▲最初に発売されたタイプ。ベーシックです。ご覧のようにメッチャ良くできてる。出来に手抜きを感じさせないのもジオクレイパーの魅力ですよね!シャフトを指して着色完成済みヘリコプターや航空機の飾り台なんていうのもいいかも(オーラバトラーもいいね)


▲着色もいいね〜。ヘリポートのグリーンとかこのためだけに色数増やしてる(色数=生産コスト)。ほんと真面目に作っている商品です


▲第三新東京市とかタイアップも挟みつつ、趣旨が違う系でいうとベーシックの次は「ブレイクエフェクト」。塗装はベースカラーが2種類。どちらもスミ入れ仕上げになってます


▲すでにご存知の方も多いかと思いますがあえてモロイ材質で作ることで、


▲ご覧のように軽く力を加えるだけでボロボロと崩れるように砕けていく。その崩れ具合というか、手応えというかはコンクリートのそれに近く、「あぁ、開発の方も色々な配分量を試して導き出されたベストなんだろうな」なんて感心したり


▲で、こんな感じに崩れたビルを再現できる。これで3分ぐらい。同スケール(1/2500)の謎の巨大生物も欲しくなるね


▲ちなみに、ベーシックなものに同じぐらいの力(ニッパーで切っているのではなく、挟んでひねっています)を加えると、ちょっと白くなる程度で割れません


▲こちらはクリスタルなバージョン。なんとも幻想的ですね


▲3個セット(各オレンジ、イエロー、ブルーの色違いもある)もあります


▲下からライトを当てるとこんな感じに。きれいだ…。なんとか窓だけマスキングして塗装すれば夜景も再現できますね。いち部分だけ残して塗装すれば、怪獣の回光線を浴びてる最中なんてのも作れる。いやぁ、このクリアーの存在は偉大ですよ。発想力が貧相なワタクシにも「ああしたら、こうしたら?」なんてアイディアが出てくる。これを使ったアーティスティックな作品や間接照明的な独創的作品も見てみたい!(結局他力本願)


台座にしてプラモデルを補助したり素材にして楽しんだりと、遊び方は自由というジオクレイパー。ベーシック、ブレイクタイプ、クリアータイプと出揃ったところで、さらに表現の幅が広がったのは感じていただけましたでしょうか?造形もよくできているので単体でも鑑賞に耐えますので、何かしなければいけないというわけではなく、机の上にそっといておいてもいいですよ!チェックしてなかったという方もこの機会にぜひ!ではまた来週〜




今回紹介したキットはこちら!

斎藤 仁孝

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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