気になる新着キットを開けて中身を見ちゃおう【モデルズビット 1/72 E-5編】

本日はご好評をいただいております企画、「箱開け隊」でございます。お題はウクライナのメーカー、モデルズビットの新着キット1/72「E-5」なのでございます。有名な「Mig-21」直系のご先祖さまでありながら、今までプラモデルに恵まれてこなかったE-5(Ye-5)。初めてのキットな気がします。では早速、箱開け隊出動!



▲うわ〜、どんなのが出てくるかわからないパッケージ。こりゃ開けてみるまでなんとも言えませんね。ただ、機体のシルエットは冷戦時代感がプンプンとしていて、ご先祖さまだけあってMig21ぽい感じとかたまりませんな。これはMigと並べて飾りたくなります


▲とりあえずプラスチックパーツを並べてみました。ランナーがなんかモッサリしているので「大丈夫?モールドたるい感じ?」と思いましたが、


▲パーツは意外と(?)シャープ


▲パネルラインは日本人好みの薄いスジボリで表現されています


▲うわ!細かっ!ランナーがどる〜んとしてるのはこの細かいパーツにしっかりプラスチックを流すためなのかな?パーツにタルさは微塵も感じられませんねぇ。コンソールパネルも立体感あっていい感じ


▲コクピット兼、脚庫兼、エアインテークとジェットコーン基部けんのパーツは細いリブのモールドまでシャッキリ!


▲で、なんとなく気が付いたんですけどこのキット、再現度をピンポイントで高めようって意識を感じるんですよね。それぞれ別設計してるんじゃないかってくらいに。「おまえエンジン担当な」「わかりました。で、どんな感じに?」「ランナーの大きさ以外は任せるわ」なんて(聞いたわけではなく妄想です)。ランナーの割り方で錯覚しているだけでしょうか?


▲「じゃぁおまえが足回り担当でな…」(わかったからもうやめとけ)。脚周りのパーツです。脚カバー裏側の仕上がりがいいですなぁ。それと素晴らしいことに押しピン跡が見えるところにないんです。これはポイント高い!(ワタクシ押しピン跡埋めるの苦手な人)


▲機体各部にあるダクトやリブといったものは別パーツになっています。「わっ、めんどくさそう!」とも思ったんですが、期待と一体にされて金型の都合でダルくなってもなんなので、この方法がベストなんでしょうね


▲クリアーパーツはハセガワとかだけみてきたかたには若干厚めに感じるかも?いうほど悪いパーツじゃないけど、もうちょっと薄めにしてくれてもよかったかな。多分このキットは作ったら機内見せたくなると思うのよ、なぜなら…


▲コクピット内がめちゃくちゃ良くできてるから。シートだけ別ランナーになってる。しかもこの気合いの入れようったらねぇ。パーツをバラバラにすれば、再現度が高ければ「いいプラモ・おもしろいプラモ」というわけではないけど、熱意というか、頑張ってる感がつたわってくるようなプラモですね。多分シート担当が…(これを天丼という)


▲ね、こんだけすごいと完成後もコクピットない見せたくなるってもんでしょ?ちなみに塗装の指示はハンブロールエナメル準拠になってます


▲エッチングパーツも付いてます。キャノピーマスキングシートもついてますね


なかなか見所もあって、個人的にはちょっと何でもかんでもバラバラにするのには抵抗があるものの、総合的にはなかなかの良作キットと思います。エデュアルドの1/72 Mig-21とか地並べてもそれほど見劣りしなさそうだし。というわけで箱開け隊、調査は無事終了!みなさん良い模型週末をお過ごしくださいね。ではまた来週〜!




今回紹介したキットはこちら!

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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