けんたろう所長のプラスチックモデルラボラトリー「パーツを保持する」

今回は私の雑誌作例記事では絶対触れない部分、”恐るべきけんたろうのタブー” についてお話します。
私はいつもHow to記事をつくるときは、途中写真をとにかく撮影します。ひとつのキットの素組みでも400〜500枚は撮影しますし、1000枚単位で撮影をして、編集をゲンナリさせてきた歴史があります

▲ひとつの作業に何枚も写真が撮影できる、そんな私でも絶対にない写真があるのです。それは”塗装した細かいパーツの乾燥写真”です


▲ご存知の方もいるかと思いますが、私の部屋はたいへんな汚部屋であります。模型作業スペース特集で一度扱われ、”腐海”とか”夢が奪われる”とかさんざんな評価と勲章をいただいたほどであります。そのため、広いスペースを使う乾燥中の写真は余計なものが写りすぎて撮れない、という事態になっているのです


▲それともうひとつ、模型ツールが進化するなかで、私の乾燥にまつわる装備が旧式というものがあります。長いこと模型を作っているとたまってくる、長い3mm軸のランナー。これに真鍮線をつけておいたり、爪楊枝を組み合わせたりして持ち手にするのが定石で、パーツの目立たないところにドリルで穴を開ければすぐ固定でき、かなりのシーンで役に立ちます。しかしHow to記事で「3mmランナー軸をたくさん出してください」はありえないですよね。私的な塗装だとバンバン使うので、いまもこうして保管しています


▲手の塗装とかに使うのがこの互い違い真鍮棒。ボールジョイントの部分に1mmの穴を開けて、一気に塗装。最小は4ぐらいから、最大は……たくさん


▲じつはこの10年で、塗装用ツールはとても充実しています。長い棒とクリップを組み合わせた塗装用持ち手、そしてそれを保持する台など、たくさんのサポートアイテムが発売されました。GSIクレオス製のMr.ネコの手持ち手棒ミニクリップ。つまむ部分が薄くてもけっこう保持してくれる優れもの


▲クリップサイズや軸の太さで色々種類があります。飛行機の脚など、ダボが少しでもあればつまんで使えるのが本当にありがたいですね


▲台として定番なアイテムは昔からあって、厚みのあるスタイロフォームなどが推奨されがちでした。これにブスブスと塗装した棒を刺すのですが、これが自分にとっての最大の苦しみで……。発泡スチロールとかが擦れる音が最も苦手な音なのです。市場とか発泡スチロールがどかどか扱われる場所では生きていけないレベルでつらい。スタイロフォームに刺すたびに、キュッとこすれる音がする。これは無理だったのです。だからダンボールを横に積んで、波構造のあいだに刺していました。ところが台についてもダンボールの断面を並べたようなアイテムが発売されるようになりました。Mr.ペイントステーションなどがそうです。塗った棒を安置できるので、これまたありがたい


▲使うときのコツは、塗ったものをを中央からなるとの模様みたいに配置していくこと。そうすると効率よくパーツを配置できます。あとは底に粘着テープなどをつけて、倒れないようにするのがポイントです。とくに小型の台はひっくり返る可能性があります。使うときは必ず粘着テープで固定しましょう


▲昔は割り箸に両面テープ(いまだに使いますが)だったり手作りで賄われてきた塗装ツールですが、現在ではほとんど必要ないレベルまでツールが充実しています


ということで最近の塗装台事情、古いままの私にとっては羨ましいほどになっています。これら塗装台や持ち手などは、使わないときは空いたプラモの箱などに入れれば管理も簡単です。一身上の都合により今後も全体像を撮影するのは難しく紹介しづらいですが、模型店で買える便利なツールがあるよ、ということは今後も紹介していきたいと思います


今回紹介した支援ツールはこちら!
▲塗装支援ツール いろいろ  Mr.HOBBY

けんたろう/模型総合誌、月刊ホビージャパンや月刊モデルグラフィックスで絶賛活躍中。模型の腕前も確かながら「作品を残す作家タイプ」というよりも「模型を作る楽しさを探求し、発信するタイプ」のプロモデラー。


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