キャタピラの塗装がしやすくなる「ロコ組み」方式とは!?

ロコと言うメーカーがありまして、そのキットがキャタピラと転輪が一体パーツになっていて、車体に組み付けると足回り完成!それが語源となりましたのが今回紹介する足回りの「ロコ組み」方式です。ようするに車体から足回りのパーツ、特にキャタピラが外せるように作る工作法です。なんでそんなことするの?と聞かれれば答えはひとつ、「塗装がめちゃくちゃやりやすくなるから」。ウェザリングをじっくりしたいなんて時も有用です。と、まぁ、戦車模型を作る際に知っていて損はない工作法と思います。そこで本日はタミヤの1/48「Ⅲ号戦車L型」を使ってやり方を紹介したいと思います



▲まずは普通に転輪を作ります。パーティングラインとか消しておきましょうね。通常は転輪類の整形が完了したら車体に接着していきますが、「ロコ組み」では接着したいのでちょっと置いておきます


▲転輪類は車体(スイングアーム)に組み付けた際にユルユルぐらいがちょうどイイ。はめてみてキュッときついようならシャフト部分を軽く削っておきます


▲ではキャタピラを組み付けていきましょう。まずは説明書の指示に従って、起動輪と誘導輪にキャタピラパーツを接着します。こんな感じね


▲車体に先程の起動輪と誘導輪、それに上部転輪をはめて、上部のキャタピラパーツを接着して繋げます。この時上部転輪な度は車体に接着しないでおきます


▲で、グラグラの上部転輪をキャタピラとだけ接着します


▲下に来るキャタピラ部分も先ほどと同じように組み付けていきます。先ほどと同じってことは、


▲転輪は車体には接着しないでキャタピラとだけ接着します


▲巻き終わりましたね。しばらくこのままで接着剤を乾燥(硬化)させます


▲先ほどまでで使った接着剤が固まったら、起動輪のところからゆっくり(このキットは起動輪だけポリキャップで固定されています。ちょっときつめなんですよね。)車体とは反対側にキャタピラを押し出していくと


▲こんな感じで外れます。見るからに塗装しやすそうでしょ?


大好きなヨンパチのキットで「ロコ組み」のやり方を紹介しました。この方法はシャーマンのように転輪だけが外れないタイプ、転輪が小さくてたくさんついているものは、慣れがひつようになるかもしれません。なので最初はティーガーや今回のⅢ号系とかT -34 系とか転輪の大きいものがやりやすいので、そう言う車両を選んで挑戦すると良いかもしれませんね。それと、せっかくですからね、どれだけ塗装がしやすくなったのかってところまで見て頂きたい!と言うことで、今回組みましたこのキット、金曜日に塗装編をお送りしたいと思っております。ではまた〜!

元戦車模型専門誌「月刊アーマーモデリング」誌編集長にして、現在は月刊モデルグラフィックス誌などで活躍する模型誌モデラー。戦車模型への愛と知識もさることながら、陸海空スケールキットからキャラクターモデルに到るまで全てのジャンルに精通。約1000個のキットストックを持つ生粋の模型好き。

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